令和2年度の予算審査を控え、膨大な資料の隅々まで目を通す日々の中…嬉しくなるようなニュースがありました!

私が政策として取り組んできた保育園の入園選考のAIシステムが、江東区での来年度予算案に入る事が決まりました。

昨年の決算審査でAIシステムについて議会質問し実現に向けて強く働きかけてきたところ、

その成果が早くも出る形で、江東区の2020年度予算案に反映されています。

保育園の入園選考のAIシステムとは何か、どんなメリットが有るのか、当方の行った質疑と共に改めて説明します。

江東区に保育園の入園選考のAIシステムを導入すべく、私が議会質問を行ったのは2019年(令和元年)10月01日の

決算審査特別委員会です。録画中継も有りますので是非ご覧下さい。

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〜2019年(令和元年)10月01日 決算審査特別委員会(案)〜

録画中継①(https://koto-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=2075)

質問・答弁全文(https://sannohe-aya.work/koto-city-assembly_1st/settlement_1st/50.html)

さんのへあや委員:保育園入園事務の効率化と、選考期間短縮を図るためのAIシステムによる選考の自動化について伺います。東京23区においても、年々導入する区がふえており、来年春は板橋区と荒川区での導入、また、港区でもテスト運用を始めているとのことです。毎年、約5,000名程度の認可保育園への申し込みがある本区としても、選考期間短縮に対し一定の効果があるものと認識しておりますが、現時点でのAIシステム導入に関する可能性と、現状の取り組みについて伺います。

◯保育課長:本区では、31年4月の入所結果のデータをもとに、そういったシステム事業者と協定を結びまして、個人情報を抜いた形で実証実験を行いました。9月に結果が出ましたけども、整合率が90.3%という形で、10%ほど合致しないような状況となってございます。

(略)

なお、こうしたずれにおきましては、プログラムの設定を修正することで対応が可能ということで、来年度、入園事務の中でそういった導入が可能かどうか、検討してまいります。

さんのへあや委員:1カ月でも1週間でも1日でも早く選考結果の通知を行っていただきたく、そういった観点からも、AIシステムによる選考の導入を早急に行っていただきますよう強く要望し、質問を終わります。

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ここで「保育園入園選考のAIシステム」の必要性を改めて説明します。

私は上記のように決算審査特別委員会で保育園選考におけるAIシステム導入について江東区の取り組み状況を確認しました。

その結果、既に実験は行っているが整合率の誤差がある事に為、導入を躊躇している状況がある事がわかりました。

保育課長が答弁した様にAIシステムには確かにデメリットが有ります。

*メリットとしては選考の時間短縮

*デメリットとしては10%の誤差の発生

このデメリットに対しては、プログラムの修正や、AIが振り分けた結果を最終的に人の手によって確認する事でカバーできると考えます。(導入初年度は切り替えに伴うトラブル等に備え、従来の職員による利用調整も並行して実施する予定。)

また、江東区は保育園の選考において、兄弟姉妹の同じ保育園への入園等他区にないきめ細やかな対応と配慮を実施しています。

この点から見ても、単純な利用調整基準としての点数だけで振り分けるのではなく、引き続き職員による対応が必要となります。

結局人の手が入るならAI選考にする意味はあるのかと思われてしまうかもしれませんが、

利用調整(選考)事務にかかる時間を1日でも短縮し、保護者への結果発表時期の早期化する事

AI選考導入は、効率性以上にこの部分に大きなメリットがあります。

結果を1日でも早く知ることがどれほど重要か、私は身を以て体験してきました。

江東区では、毎年11月末に認可保育園の申し込みが締め切られ、翌年2月頭に保育園の結果通知が発送されます。

4月入園を申し込まれている方の殆どは4月に復職を予定しています。

出産を終えてから毎日必死に子育てをしながらも、生活のために復職しようと

小さな子どもを抱えながら保育園を回り、僅かな希望を抱いて入園を申し込む。

2ヶ月後にはいよいよ復職できるかどうか、という時に保育園の落選の通知を受ける。(一度目の絶望)

そして、落選の通知を受けた方は、1年の中で最も寒いといわれる2月に、乳児を抱えて別の預け先を探すことになります。

去年の2月は、大変厳しい大雪の中、小さなこどもたちを胸に抱えて、認可外保育園の見学会に殺到する保護者たちの大変厳しい現状を私は目の当たりにしました。

復職まで残り2ヶ月を切っているというのに、認可外を含めて預け先が見つからない。(二度目の絶望)

「もう他のお母さん達にこんな苦労をさせたくない。」

認可保育園に入れないのであれば、1日でも早くその結果が知りたい。

この二度の絶望が私の子育て政策における原動力と実行力になっています。

AIシステムの導入を目指すのは、デメリットである誤差は確かに懸念事項ですが、

それ以上にメリットである選考結果の短縮化が保活を行う区民にとって最重要と認識しています。

そういう観点からAIシステムの実現こそ区民の利益になると確信し、決算審査で早期実現を要望しました。

その甲斐が有り予算案として上がり、AIシステムの実現に向けて早くも具体的な動きに繋がった事をとてもうれしく思います。

もちろん、誤差を無くしていく事、更には審査フローを明確にし納得できる選考となるよう

それらに向けて改善提案も引き続き行っていきます。

「保育園入園選考のAIシステム」予算の実現に向けて、さらに尽力して参ります。

さんのへ あや

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