はじめに

2023年3月21日(火)に開催された「Up to You 塩浜 Living 」の開所式に厚生委員として参加して参りました。
Up to You 塩浜 Living は江東区塩浜二丁目に開設された、江東区初となる障がい者入所施設です。

障がい者の地域移行を目的に設立され、地域に開かれた施設がテーマとなっていることからも、是非本ブログにおいて区民の皆さまに施設概要をお伝えできればと思います。

施設開設までの経緯

江東区内には障がい者が独立して生活する為の入所施設がなく、「親亡き後の生活」や「障がい者の地域生活への移行支援」が長年の課題となっていました。

塩浜での施設開所に至った経緯について、山崎区長が開所式挨拶にて下記の様に説明をされていました。

  • 10年以上前から障がい者入所施設を作って欲しいという要望を区民から受けていた
  • 砂町地区に土地を見つけたが、近隣マンションの地主より反対されてしまい3年ほどかけて交渉したが理解を得られなかった
  • 施設を開設できた塩浜の土地は東京都(港湾局)のもので、湾岸地区から石炭などを運ぶ鉄道路線が敷かれていた(今でも残っている線路があります)
  • 山崎区長が都議の時、港湾局が会社に売ろうとしていたところを「公共施設ができなくなってしまうから売るべきでは無い」と都議時代に猛反対し守った場所だった
  • 幸いな事に地域住民の方も施設開所を快く受け入れて下さったので、この土地に開設する事ができた

施設概要

施設で提供されるサービス内容は下記の通りです。

<Up to You 塩浜 Living>
施設入所支援45名
生活介護60名(施設入所者45名+通所15名)
短期入所6床
東京都重症心身障害者通所事業5名(生活介護15名に含む)

<Up to You 相談 COMMON>
計画相談支援
障害児相談支援
地域移行支援
地域定着支援
自立生活援助支援

主たる対象者は、知的障害者、身体・知的障害の重複障害者重症心身障害者となります。

また、本施設は元々線路が敷かれていた都有地に設立されたため、その建物の特徴として「細長い」形状である事が挙げられます。

画像はこうとう区報(令和5年3月21日号)より

また、コミュニティバスしおかぜと都バスの「塩浜二丁目駅」が離れており、地元の方からは「通り抜けができず不便だ」という声も上がっていた様です。

そこで、施設整備と共に東西に通行できる遊歩道も併せて整備されました。

施設に沿う形で遊歩道が整備されています

西側・東側の両方から施設にアクセスできるため、豊洲側からの来訪者が増える事も期待できそうです。

住居は2〜3階部分で、7つのユニットに分かれています。

また、施設の1階には今後カフェスペースが設置されるとのことで、働く場の提供やイベント開催などの地域交流の場が設けられるとのこと。

2階部分には綺麗な花壇もあり、こちらも可能な限り地域へ開放したいとのことでした。

メンッ!と総括

施設の中を確認させていただくにあたり、私が気になっていたのは「防犯などのセキュリティ面」です。

地域に開かれた施設であることは素晴らしい事ですが、当事者家族としても、震災や障がい者を狙った犯罪から家族が守られる環境かどうかが気になっていました。

確認したところ、3ルートでの避難経路が確保されている事や、犯カメラの設置などの詳細が確認できました。また、必要な方には今後お部屋にナースコール等の設置も行えるとのことでした。

今後カフェスペースが設置されたら改めて訪れてみたいと思います!

さんのへ あや

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