はじめに
2024年10月12日(土)に、私が主宰するこうとうワークマムという民間団体を通じて「保活相談会」をオンラインで実施しました。
この保育園入園に関する相談会は私が区議となって以降毎年実施しているもので、早いもので今回が6回目の開催となりました。
「江東区は待機児童ゼロだし、講習会や相談会は必要ないのでは?」と思われてしまうかもしれませんが、待機児童ゼロであっても年齢や地域によっては依然として隠れ待機児童が発生している状況です。実際に、今回の相談会では10名の方から参加申し込みがありました。
オンライン保活講習会では、保育園申し込みの際のポイントを含め、江東区における全体的な現状と課題をお伝えさせていただきました。
この江東区地区別の課題についてはより多くの方に知って頂きたく、資料をこのブログにて公表します。
江東区の待機児童数0人について
江東区では待機児童数が年々減少し、令和4年4月1日以降「待機児童数ゼロ」となっています。
■待機児童数の推移(各年度4月1日の時点)
平成27年度 167名
平成28年度 277名
平成29年度 322名
平成30年度 76名
平成31年度 51名
令和2年度 14名
令和3年度 4名
令和4年度 0名
令和5年度 0名
令和6年度 0名 ←三度目の待機児童ゼロ
■年齢別待機児童数(令和6年度・合計0名)
待機児童の捉え方について毎年触れていますが、国の待機児童の定義では「認可保育園に落ちた後にどこかしらの保育サービスを受ける」とカウントされません。希望する認可保育園に入ることができず仕方なく育休延長をした場合、若しくは認可外保育園への入園が決まる事により待機児童数が減る事もあります。
毎年江東区が発表する「待機児童数ゼロ」の裏には、「隠れ待機児童」並びに「保留児童」が多数存在していると推測します。
令和6年度における保育園の需給率
私は毎年地区別の申込者数に対して自身で計算した地区別の募集人員を当てはめる事により、江東区の保育園の需給率を算出しています。
以下の表は令和6年度4月入園時点によるものです。
受給率が100%に満たなければ、お住まいの地域のどこかしらの認可保育園に入園する事ができる状況です。
上記の表では5歳クラスの影響で全体の受給率が大幅に変わってしまう為、5歳児クラスを抜いた以下の表で解説します。
ex.東陽地区で令和7年4月1歳クラス入園を目指す場合
▶︎上記の表を見ると令和6年度時点では1歳児の保育園受給率が133.6%となっており、半数以上の方が入園できたものの隠れ待機児童となった人数が36名程度いる事が推察されます。翌年の4月入園においても、入園指数(点数)によって認可保育園入れるかどうかが分かれるという状況である事がわかります。(申込数は例年概ね横ばいか、近隣に大きなマンションの入居が無い限り少し減少します)
江東区のホームページでは令和6年4月入園における一次募集時申込倍率とボーダー表が公表されていますので、上記の情報と照らし合わせてご自身の地区の傾向について事前に把握される事をお勧めします。
まとめ
保活相談会ではこうした情報を中心に「どうしたら第一希望の保育園に入れるか」という点についてお伝えさせて頂きました。
もしも、ご自身が住われている地域、お子さんの年齢(クラス)で非常に高い倍率が想定され、なおかつ点数が明らかに足りない恐れがある場合は、万が一の事に備えて認証保育所や認可外保育施設に関してもお調べ頂くと尚安心かと思います。
保活は孤独な戦いと思われてしまうかもしれませんが、なんでも相談できる地元都議として、何か不安に感じる事がありましたら保活経験者として頼っていただけたらと思います。
引き続き江東区での保活や保育園に関してお悩みのご家庭は遠慮なく私にご相談ください。
連絡は aya.sannohe@gmail.com までお願いします。
さんのへあや