はじめに

2026年10月18日(日)に、私が主宰するこうとうワークマムという民間団体を通じて「保活相談会」をオンラインで実施しました。

毎年実施している保活相談会ですが、早いもので今回が8回目の開催となりました。

「江東区は待機児童ゼロだし、講習会や相談会は必要ないのでは?」と思われてしまうかもしれませんが、待機児童ゼロであっても、年齢や地域によっては依然として隠れ待機児童が発生している状況です。

今回の相談会では25名の方から参加申し込みがありました。
事前に寄せられたご質問では、「0歳と1歳ではどちらが入りやすいのか」「自分の地域はどのくらい厳しいのか」「今の点数でどのくらい入れそうか」といった声が多く寄せられました。

オンライン保活相談会では、令和9年度から変わる選考ルールや保育園申し込みの際のポイントを含め、江東区における全体的な現状と課題をお伝えさせていただきました。

このうち江東区の地区別の状況については、より多くの方に知っていただきたく、毎年相談会後にブログで公表しております。

江東区における待機児童の状況

江東区では待機児童数が年々減少し、令和4年4月1日以降「待機児童数ゼロ」となっています。

■待機児童数の推移(各年度4月1日時点)

平成27年度 167名
平成28年度 277名
平成29年度 322名
平成30年度  76名
平成31年度  51名
令和2年度  14名
令和3年度  4名
令和4年度  0名
令和5年度  0名
令和6年度  0名
令和7年度  0名
令和8年度  0名 ←5年連続の待機児童ゼロ

待機児童の捉え方について毎年触れていますが、国の待機児童の定義では、特定の保育園のみを希望している場合や、認可保育園に入れず認可外保育施設などを利用している場合などは、待機児童としてカウントされません。

希望する認可保育園に入ることができず、やむを得ず育休を延長した場合や、認可外保育施設への入園が決まることで、待機児童数が減ることもあります。

毎年江東区が発表する「待機児童数ゼロ」の裏には、「隠れ待機児童」ならびに「保留児童」が多数存在していると推測します。

令和8年度における保育園の需給率

私は毎年、区が公表している保育園ごとの募集人数を地区別に集計し、地区別の申込者数(第1希望園の所在地で集計)と照らし合わせることで、江東区の保育園の需給率を算出しています。(需給率=申込者数÷募集枠)

以下の表は令和8年4月入園(一次募集)時点によるものです。需給率が100%を超えている地区・年齢は、第1希望の方だけで募集枠を上回っている状況です。逆に100%に満たなければ、お住まいの地域のどこかしらの認可保育園に入園できる可能性がある状況です。

上記の表では5歳児クラスの影響で全体の需給率が大きく変わってしまうため、5歳児クラスを除いた以下の表で解説します。

令和8年度の主な特徴は次のとおりです。

  • 区全体の申込者数(一次募集)は3,400名で、前年度より120名減少しました。
  • 一方で、1歳児クラスは区全体で需給率103.6%(募集1,624名に対し申込1,683名)と、前年度(104.5%)に続いて募集枠を上回りました。9地区中6地区で100%を超えています。
  • 小松橋地区は1歳児が135.1%、0〜4歳全体でも112.0%と、区内で最も厳しい地区となりました。
  • 2歳児クラスでは、豊洲地区(113.1%)と南砂地区(108.5%)が100%を超えています。
  • 0〜2歳児で、地区ごとに申込数が募集枠を上回った分を足し上げると、約125名分になります。これが、待機児童ゼロの裏にある「隠れ待機」のおおよその規模と考えています。

ex. 小松橋地区で令和9年4月の1歳児クラス入園を目指す場合
▶︎上記の表を見ると、令和8年度は1歳児の需給率が135.1%となっており、募集111名に対して第1希望の申込みが150名と、地区内では39名分の枠が足りなかった計算になります。翌年の4月入園においても、入園指数(点数)によって認可保育園に入れるかどうかが分かれる状況であることがわかります。(申込数は例年おおむね横ばいか、近隣に大きなマンションの入居がない限り少し減少します)

なお、令和9年4月に新しく開設される認可保育園はありません。
湾岸エリアなど、新しいマンションの入居が続く地域では、引き続き注意が必要です。

江東区のホームページでは、令和8年4月入園における一次募集時の申込倍率とボーダー表が公表されています。
上記の情報と照らし合わせて、ご自身の地区の傾向を事前に把握されることをお勧めします。
また、令和9年4月入園の一次募集の結果は令和9年1月25日(月)に発送予定で、申込倍率も同日に公表されます。

令和9年度から選考のルールが変わります

今年は、保育園の選考に使われる指数(点数)のルールに大きな変更がありました。主な変更点は次のとおりです。
※詳しくは「令和9年度 江東区保育園等入園のしおり」5ページの「令和9年度からの主な変更点」をご確認ください。

  • 就労の基準が「1日4時間以上かつ月12日以上」から「月48時間以上」に変わり、日数の条件がなくなりました
  • 就労・就学の内定も、実際に働いている方と同じ指数で評価されるようになりました(これまでは一律5点)
  • 希望する保育園にきょうだいが在園している場合の加点が+2点から+3点に(優先順位の項目からは削除)
  • ひとり親世帯などの加点が+2点から+3点に ・育児休業から復職する場合の期限が「入園月中」から「入園月の翌月1日まで」に
  • 自営業の方で、自営を証明する書類の提出がない場合は、求職事由(4点)での選考に

ご自身の世帯の点数が変わる可能性がありますので、申し込み前に必ず確認してください。
一次募集の追加書類・希望園変更の締切は12月2日(水)です。

メンっ!と総括

保活相談会では、こうした情報を中心に「どうしたら第一希望の保育園に入れるか」という点についてお伝えさせていただきました。

もしも、ご自身がお住まいの地域、お子さんの年齢(クラス)で非常に高い倍率が想定され、なおかつ点数が明らかに足りない恐れがある場合は、万が一のことに備えて認証保育所や認可外保育施設についてもお調べいただくと、なお安心かと思います。

保活は孤独な戦いと思われてしまうかもしれませんが、何か不安に感じることがありましたら、保活経験者として頼っていただけたらと思います。

平成31年から江東区の保育園について研究・調査を続けており、誰よりも詳しい自信があります!

相談窓口として、また今後のイベントをご案内する「こうとうワークマム公式LINE」でも、個別のご相談を受け付けています

引き続き、江東区での保活や保育園に関してお悩みのご家庭は、遠慮なくご相談ください。

さんのへあや

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