はじめに
2023年5月16日、木村区長に初めての請願書を提出しました。
請願内容は「議員選出の監査委員の廃止を求めるもの」です。
詳しい請願内容と、議員選出監査委員の問題点について本ブログで紹介させて頂きます。
議員選出の監査委員はなぜ廃止すべきか
過去に何度かブログでも触れているのでご存知の方も多いかもしれませんが、江東区においては定員4名の監査委員会に対し、毎年2名の委員が区長の権限によって区議会議員より選出されています。
参照:過去ブログ記事『ココが変だよ江東区議会!〜不可解な議会人事〜』
廃止すべき理由を簡潔に纏めると、
■区長与党会派(いわゆる第一会派)と第二会派のみからしか委員が選任されない
→行政チェックとしての監査機能が担保できない
■議員報酬とは別に月額14万5,000円の報酬が発生する
→議会三役同様、名誉職として特定の会派内で役職を回しあっている可能性
■区議会の役割の一つとして行政に対する監査機能が挙げる
→議員は議員として仕事をおこない、監査は専門性の高い第三者に委ねるべき
■議選監査委員を歴任した元区議があっせん収賄で逮捕された
→監査委員としての責務が本当に果たせていたのか疑問
■地方自治法の改正に伴い、議員から監査委員を選ばなくても良い事になった
→大阪府など既に議選委員を廃止している事例がある
監査委員会を単なる議員の名誉職ではなく、監査として求められる本来の役割についても確認し、区民の財産を守る事ができる適切な人が選任されるべきという思いから申し入れを行いました。
申し入れ(請願書)の文面
メンッ!と総括
木村区長は「クリーンで開かれた区政」を公約に掲げておられます。
(中略)区発注業務を巡る汚職事件などを念頭に掲げた「クリーンで開かれた区政」にも触れ「私が区長になったことで変わったと実感していただけるようにしたい」とした。情報公開を進め、「民間も入れた第三者委員会の権限の強化を進めたい」と述べた。
2023年5月2日付 東京新聞『木村新区長が就任会見 「クリーンな江東区政に」』
私自身も“クリーンな区政”を求めて1人議会で闘ってきた立場から敢えて厳しい事を申し上げると、生半可な覚悟ではクリーンで区民に対して開かれた区政を実現する事はできません。
区民に良い顔をしようとすればするほど、議会や行政内から猛反発を受ける可能性があるからです。
特にこれまで長年区議を監査委員に選出してきた与党会派からは強い抗議がある事は想定の範囲内。
そうなった時に、区長は議員の顔色を伺うのか。それとも、区民の方を真っ直ぐ見てくれるかどうか。
直ぐには実現が難しい問題であっても、いつまでに解決したいと思っているのか。
開かれた区政に対する区長の本気度を確かめつつ、私の考えも明らかにして、引き続き区民の皆さまの考えを問いたいと思います。
本件以外に関しても区長への申し入れを複数予定しておりますので、請願書への回答等進捗状況を含めてブログにて公表させて頂きます。
さんのへ あや