はじめに

2023年5月10日(木)、改選後初めての議員顔合わせが開催されました。

新たな会派構成などは12日(金)に公表されるためまた改めてご報告させて頂きますが、私は引き続き無所属(1人会派)の立場を貫いて二期目も活動する所存です。

私が無所属に拘る理由については後日きちんとご説明させて頂くとして、江東区議会では未だに「会派にあらずんば議員にあらず」という議会運営が行われています。

その代表的なものが代表者会並びに幹事長会(議会運営委員会)の存在です。

これらの会議体では、議会全体の運営の方向性を確認したり、委員会の所属枠について話し合われる重要な事柄が話し合われます。

それにも関わらず、2人以上の議員で構成する「会派」を組まなければ、無所属議員は代表者会や幹事会の傍聴すら許されません。

これは本当におかしな仕組みです。議員は、選挙時の得票数や所属に関わらず、議会で会派を組めなければ議会運営に関われないという事になっているからです。

先日行われた代表者会(会派を組む直前なので無所属議員は出席可)において、私は以下の点を要望・主張して参りました。

代表者会では今後の委員会構成などが協議される大変重要な場となっています。
それにも関わらず、一人会派は除外され、意見は反映されず、議会局から事後報告をされるのみに止まっています。区民にとっても開かれた、公明正大な議会とするためにも、オブザーバーなど何らかの形での出席と発言の機会の確保、意見の反映を求めます。

2023年5月9日 第一回 代表者会議にて さんのへ質疑より

幸いなことに他会派からも傍聴を認める賛同の声が上がり、現在も積極的な議論が進められています。

こうした議会ルールの他にも、選挙前から訴え続けてきた私が変えたい議会運営について、区民の皆様と共有すべく本ブログにまとめたいと思います。

⑴ 無所属議員を含む1人会派による幹事長会や議会運営委員会等への参加を認めること

上記に主張したものの通りです。代表者会並びに幹事長会については、議会全体の運営の方向性などを確認する重要な諮問機関であり、各会期の付議案件が最初に公式に明らかにされる場であるにも関わらず、一人会派は除外され、傍聴すら許されません。有権者は議員個人に期待して投票し、会派に投票したわけではないことから、議員個々の参加は区民利益を守るものでもあります。何らかの形での出席と、発言の機会の確保、意見の反映を求めます。

⑵ 常任委員会選択の自由を尊重し、固定化をしないこと

所属できる委員会も、会派順に決められており、無所属議員は選択肢が限られています。
新任期始めの各常任委員の選任にあっては、大会派の意向のみを優先するのではなく、前述のとおり、区民は議員個人に投票しておりその代表者として、会派人数の規模に関わらず少数会派の希望を聴取されるべきです。

⑶ 本会議討論制度の導入

なんと、23区中討論制度が導入されていないのは江東区と文京区のみです。
江東区議会では議員は議案に対する賛否を表明することのみが求められており、熟議が尽くされたとは言い難い状況です。ことに一人・少数会派は、委員を出していない常任委員会・特別委員会に付託された議案について、質疑や意見を述べることができません。討論制度導入により、議員に課された地域住民への態度表明にかかる説明責任を果たし、各議案に対する意見や留保条件を述べる機会を設けていただく様要望します。

⑷ 一般質問における資料(パネルや配布資料)の提示

江東区議会において、多くの議会で認められている一般質問の場でのパネル及び配布資料の提示は認められておりません。

それでも過去には強行突破したことも…(誰も見ていなかった!?)

耳の不自由な方への配慮として、また質問内容に関して理事者・議員双方の理解を深める為にも、データ資料やパネルの使用・掲示を許可すべきです。

⑸ 予算・決算審査における資料請求

東京都議会や先進区市議会においては、議員の要求に基づいて担当部局が資料を作成し提出して質疑に反映されています。江東区議会においては議案への質疑・答弁は全て口頭でされていますが、それに先立って、予算・決算対象事業の費用対効果がわかる各種データ、図表や写真、参照法令等が資料として提出されていれば、質疑を円滑化・効率化するとともに、情報を議会全体で共有することに資することができます。

⑹ 江東区議会議員の政治倫理に関する条例(政治倫理条例)制定

汚職防止対策等検討会において協議された通り、政治倫理の明文化や議員の倫理意識の向上への取り組みが次期(今期)検討項目となっています。速やかに協議体制を構築し、制定の過程に区民が参画できる様に求めます。

メンっ!!と総括

上記6点の要望については、本日5月10日に各議員宛(一部は会派幹事長のみに配布)意見書を提出し、理解を求めました。(内容は本ブログ文とほぼ同じです。)

上記の点以外にも、常任委員会のインターネット中継(ただし、23区で実施している自治体はどこも無いのでハードルが高い)など、行なっていくべき議会改革が沢山あります。

少しずつでも確実に前に進めていきたいと思いますので、引き続き進捗状況を区民の皆さまにお伝えさせて頂きます。

さんのへ あや

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