はじめに

江東区立小中学校では今週より新学期が始まります。

夏休み期間中に新型コロナの感染者数が急増していることにより、新学期にお子さんを学校へ通わせる事に不安を抱いているご家庭から様々なご意見を頂戴しております。

全国的には夏休み期間延長による「一斉休校」を要望する声も上がっていますが、子どもの居場所確保や困窮世帯への食の保障等を鑑みると、子どもに対する支援の無い状態を延長させる事は現時点では芳しくないと考えております。

居場所確保は必要。しかしリスクの高い子ども達の登校を強制させる必要は無い。

登校賛成派、休校賛成派の両方から意見を伺いながら理解を深め、その結果として以下の方法が最善ではないかと考えました。

学びを止めず、子どもの居場所を確保する唯一の選択肢

江東区では以下の通り小中学校の生徒がオンライン授業を受ける為の通信環境が整っています。

・江東区では小中学校の生徒一人に対して一台のタブレットの配布が完了。

・今年8月に全区立小中学校の教室において大規模容量無線LANの整備を行い、学校側でのよりスムーズな一斉通信の環境を確保。

・前学期から、通信環境が整っていない家庭には無料でWi-Fiルーターを貸出している。

こうした現状を踏まえると、今こそ、当方が区民の方と共に議会で働きかけてきた「選択制オンライン授業」の実施が望ましいと考えます。

実際にタブレット配布が完了した1学期では、生徒の感染が確認された場合においてオンライン授業配信を実施する事で対応をしてきた実績があります。

授業を行う教職員側にとっては、対面型授業とオンライン授業を並行して行う事が負担になってしまう可能性もあり、やるのであれば一律でオンライン授業配信を行う事が望ましいと考えます。その一方で、先述した様に一斉にオンライン授業に切り替え、対面型授業は行わない(生徒は登校させない)事が子どもたちを守る為の最良の手段なのかどうか、ということについては議論の余地があります。

教育委員会に問い合わせした結果、現時点で江東区では「新学期から一斉にオンライン授業を開始するかどうかは未だ検討中だが、希望者に対してはオンライン授業を配信する環境は既に整えられている」との回答でした。

そこで、ご家庭の事情やご家族の体調等により、お子さんが新学期に登校する事に不安な方は、学校(管理職)に対し「オンラインでの授業参加を希望する」旨のご連絡をお願い致します。

もしも学校側から「オンライン授業には対応できない」と言われた場合、恐れ入りますがその旨を私宛(aya.sannohe@gmail.com)に①学校名②学年③誰からの回答か④できないと言われた理由、この4つをご報告頂けますでしょうか。

オンライン授業の円滑化・定着化の為に「何が足りないのか」を把握する為にご協力下さいますようお願い致します。

最後に

オンライン授業と対面授業を同時に実施することが教職員の負担増につながってしまうことも事も懸念しております。

サポートスタッフの増員を視野に、区議会においても財源措置等を実施していく必要があると考えております。

今問題なのは、新学期開始前の現時点で「オンライン授業が実施できない学校」があってはならないという事です。

災害時等の緊急事態において、江東区はオンラインでの授業配信を行うべく準備を進めてきました。

今対応できないのであれば、何故対応できないのか、どうしたら対応できるようになるのかを調査し、改善に向けて動く必要があります。

生徒本人とそのご家族の安全を確保しつつ、学びを止めず、必要な子どもへの居場所の確保を進める為にも、皆様のご協力が必要です。

どうぞ宜しくお願い致します。

さんのへ あや

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