先日投稿した全員協議会での出来事について、議会事務局と確認を行って参りました。
私が議会宛に送付したメールと、それに対する返答も示させて頂きます。
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先日20日に行われた全員協議会における運営方法について一度整理させて頂きたく、
メールでのご回答をお願い致します。
1. 全員協議会開催にあたり、議事整理権を議長ではなく第一会派の榎本議員に依頼しそれを行使させたのは誰の判断によるものか。その法的根拠は何処にあるか。
(答)榎本議員は、今回の全員協議会が時間的にも限られていることから、質問者数や質問時間等の調整についての相談を、各会派幹事長や無所属議員にしていたものであり、議事調整件に基づくものではありません。経過については局長から説明あったとおりです。
2. 当方による事務局(※訂正→行政側)と議員が「馴れ合っている」との発言に対し「取り消すべき」と発言した法的根拠は何か(議長の権限なのかどうか)
(答)議長の議事整理権に基づくものと考えます。なお、全員協議会でのさんのへ議員の発言は「行政側と議員が」という御趣旨で受け取られていたと考えます。
3. 当方の発言によって誰が具体的にいかなる被害を受けているのか
(答)事務局としては不明です。
4. 「取り消すべき」という発言に対し、「後に事実関係を確認する」と言った当方の発言にも関わらず「今この場で取り消せ」という不規則発言を議長が制する事なく発言を取り消させたのは、区議会の前例に当てはまるかどうか
(答)全員協議会の進行は、議長の議事整理権に基づきます。
5. また、同様の運用により発言が取り消された前例があるかどうか
(答)全員協議会での事例はありません。
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このメールのやりとりだけでは根拠があるもの(条例)と慣例の違いが分かりませんでしたので、直接事務局側と話をさせて頂くことに。やり取りの中で確認した事実関係を記載させて頂くと、
*「長期計画」は議決案件ではなく、作成にあたっては企画総務委員会で報告・意見を聞いている
*「全員協議会」については、地方自治法、会議規則に載っておらず議長判断で「任意」で開催される議会である。(江東区議会は委員会に準じて運営されている。)
つまり「全員協議会」とは、その名称とは裏腹に「非公式」な協議会だったのです。
確かに全員協議会では費用弁償も発生していないし、インターネット中継もなし、議事録も公開されません。
(なるほど、だから欠席している議員、堂々と寝ている議員、野次る議員が居たのか・・・?)
私の推測ですが、44人の議員全員で「江東区長期計画」について話し合うとキリがありません。
長期計画のその性格上は行政計画となることから、議員が口出しできる事でも無い。
本会議などで賛否を問うものでは無いから、策定までの経過については企画総務委員会で報告している。
けれど建前としては、長期計画としてその責任の是非を問われる事も少なからずあるだろうから、
議会の確認同意を得て策定したという事にしたい。
それならば全員協議会で話し合われるのが妥当だろう、という流れになったのではないでしょうか。
この「長期計画」が全員協議会で話し合われる事は慣例に基づくものであり、どこにもその決まりはありません。
また、議会運営に関して第一会派の自民党会派議員とどの様なやりとりがあったかについても確認したところ、
これまで議員間での質問量等の調整については幹事長会(こちらも非公開&傍聴できない)で行われており
時間や質問量などを確認している中で「さんのへ議員の質問量が多い」という報告を受けて、
これまでも各会派との調整していた榎本議員がその流れを引き継いで私に相談したのではないかと推測。
この“議員に対してお伺いを行う”議員の存在や役割も慣例によるもので、どこにもその根拠はありません。
慣例の全てが悪いとは思いません。しかし、私はこの慣例が議会を区民から遠い存在にさせていて、その慣例を良しとする大きな会派の議員によって都合の良い議会を作り上げて来たのでは無いかと思っています。
今回の件で「敵を作ってどうするんだ。多数決が原則の世界で、大きい会派とは対話をしなければ物事は変えられないんだから、先ずは話を聞いてもらえるように努力しないと。」というご意見も頂きました。
確かにそうかもしれません。
しかし、対話路線、柔和な対応に議会が動かされた事があるのでしょうか。
元々超党派で費用弁償廃止を働きかけるために、議員全員に意見書を提出して回りました。
一部の議員は賛同してくれましたが、それでも自民党会派としては一貫して「廃止反対」を表明しました。
これまでのブログ記事「ココが変だよ江東区議会シリーズ」でご紹介した様に、当然の如く不合理がまかり通っているのです。
更にあらゆる物事の価値観がスピーディーに合理的に変化しているこの社会で、慣例を重視する姿勢では何もかもが手遅れになってしまうのではないか。
(既に区議会は区民に見捨てられかけていると感じています。)
地方議会という場では現代社会にそぐわない、不合理とも思える事柄が化石となり、誰にも触れられずそのまま残っている。
私は化石とすら思われていない、議員の無意識の中の慣例を掘り起こして陽の光の元に晒したいと思っています。
今年の4月の統一地方選挙にて、「平成生まれの候補者」として4月19日付の読売新聞に匿名で取材をされました。
その中の記事で取り上げられた私の言葉は
「子どもたちが生きる令和に、福祉や子育て政策が不十分な『平成のつけ』を回したくない。
平成元年生まれとして、その時代を終わらせる。」
というものでした。
当選させて頂いてから8ヶ月、その気持ちは全く変わっていません。
例え、野次られても、議会では一人ぼっちでも、辛いから長いものに巻かれておこうという生半可な覚悟で議員になった訳ではありません。
このブログ記事は、職員の方も、現職の区議会議員の方も読んでおられる様です。
共に活動している以上、私達が向いている方向は同じだと信じています。
私は、おかしな慣例を鵜呑みにせず、初心を忘れず、これからも声を上げていきます。
全ては区民の自由を守る為。
少しずつでもご賛同頂ける方や仲間を増やしていける様、来年も活動して参ります。
引き続き何卒宜しくお願い致します。
さんのへ
追伸:余談ですが、小金井市議会ではなんと全員協議会の議事録公開もインターネット中継もされています。
全く“ブラックボックス”的な会議が無い…!?いいなぁ。
さんのへ あや