はじめに

令和7年7月1日、地域政党 自由を守る会として「第22期東京都議会の円滑かつ公正な運営を求める要望書」を、都議会内すべての会派に対して提出いたしました。

要望書の内容は、無所属・少数会派であっても、都民からの負託を受けた一人の議員として、等しく議会活動の機会が確保されるように求めるもので、以下の五点を主に要望しています。

《要望項目》

  1. 常任委員会委員の毎年度交代の実現
    現状:少数会派・無所属の議員は4年間一つの委員会にしか在籍できず、その一方で、大会派所属の議員は希望すれば毎年度異なる 
       委員会に所属できる。
    要望:所属会派を問わず、全議員が委員会を毎年度変えることができるよう是正することを求める。
  2. 議会運営委員会理事会へのオブザーバー参加
    現状:議会運営委員会という議会としての意思決定がなされる委員会は、大会派の人数の規模順に委員が選出さ
       れ、委員会に選出されない少数会派・無所属の議員は、参加はおろか傍聴することもできない。
    要望:少数会派・無所属の議員も、委員ないしはオブザーバーとしての参加ができるよう是正することを求める。
  3. 予算・決算・補正予算への質問機会の確保
    現状:無所属議員は、予算・決算・補正予算などを審査する特別委員会に参加することができない。(少数会派は参加可能)
    要望:都議会議員に求められるチェック機能という責務を果たすため、無所属を含む全議員に発言機会を保障することを求める。
  4. 「都議会のあり方検討会」等への意見反映
    現状:都議会のルールや1票の格差を是正するための「都議会のあり方検討会」は、大会派主導で参加議員が選出され、少数会派・
       無所属の議員には声もかからず、参加はおろか傍聴することもできない。  
    要望:少数会派・無所属の議員も含めて「都議会のあり方検討会」の参加議員を選出し、都議会のあり方について公平に意見反映
       がなされることを求める。
  5. 議員提案条例の検討メンバーに全会派を含めること
    現状:過去に都議会で制定された議員提案条例を検討する検討会が発足しても、少数会派・無所属議員は参加や傍聴をさせてもらえ
       ないものが多く、中にはその存在すらも教えてもらえないこともあった。
    要望:本来、議員提案条例は全会派の賛成をもって提出することが理想とされるものであるため、少数会派・無所属議員を排除せ
       ず、全会派が公平に意見の申し出ができることを求める。

要望書全文

2025年7月1日

各会派幹事長各位

地域政党 自由を守る会 上田令子 さんのへあや

第22期東京都議会の議会運営に関する要望

 第22期東京都議会議員は、令和7年に執行された選挙で都民から直接、選出され、都政を付託されました。例年通り、新任期の東京都議会が始まるにあたって、議会運営における無所属会派の取り扱いについて、会派の議会活動の機会が制約され、少数意見が切り捨てられてしまうことのない、より開かれた議会運営や情報の共有に関して要望します。
また、議会運営については、当期においても議会運営委員会及びあり方検討会で検討されるものと考えております。委員長及び座長に就任される皆さまにおかれましては、以下の通り要望いたしますので、その実現に向けてご検討いただきますようお願い申し上げます。

1.常任委員会委員の交代について
 常任委員会委員の交代について、任期4年間を通して一人会派・少数会派を同一委員会に固定化することは発言機会の平等の見地からして望ましくありません。少数会派の希望も徴取すべきであり、委員の交代を毎年度ごとに平等に行うことを求めます。

2.議会運営委員会理事会へのオブザーバー参加について
 議会運営の方向性やあり方を決める議会運営委員会について、少数会派も含む全ての会派の意向を尊重することが、円滑な議会運営となることから、全会派の理事会への出席の実現をしていただきたい。

3.質問機会の確保について
 都政運営上、議論不可欠な予算特別委員会、各会計決算特別委員会、公営企業決算特別委員会はもちろんのこと、突発的に生じた重大事案に関する補正予算など、議会上程後速やかに質疑と決定を行う場面が増えており、予算・決算は新たに、補正予算については昨期と同様に少数会派の質問の機会の確保を求めます。

4.都議会のあり方検討会における意見の反映について
 都議会の情報公開は、都民の知る権利を保障するものであり、アカウンタビリティの基本です。
今までは「都議会のあり方検討会」において報酬について検討し条例改正が行われました。この検討会は、議運理事会の下に設置され、議会改革に関する事項およびその他必要な事項について検討することを目的とされています。会議の傍聴および少数会派の意見も適切に反映される仕組みを講じること、また、政治倫理条例検討委員会への参加等、少数会派の取り扱いを他道府県と同様とすること等を検討議題に加えていただきたい。

5. 議員提案条例への全会派参加について
超党派で議員提案条例が検討される際には、単独(無所属)会派を含む全会派に参加を呼びかけ、応じた会派はメンバーを出せるようにしていただきたい。

以上

メンっ!と総括

第22期 東京都議会では、最大議席数を有する政党が自民党から都民ファーストへと変わりました。都民ファーストの会は、東京大改革を公約に掲げ、政治改革の必要性についても主張されています。今こそ、その言葉が真に問われています。

都議会自民党の政治資金パーティー収支不記載問題を契機に、政治とカネを巡る不信が都議会全体に及んでいます。

そして、都政への信頼を取り戻す第一歩こそが、「あらゆる声が議会で公平に扱われること」であると考えます。

▲4万回超再生!少数会派であることを理由に、私が政治倫理条例検討委員会で議論から排除される様子。

無所属や少数会派の議員も、都民から選ばれた正当な代表であり、その声を議会運営に反映させることは、都議会が果たすべき責務です。

真の政治改革は、議席数の多寡ではなく、全議員が対等に議論できる議会の構築から始まります。
私たちは、今こそ都議会の体質を改め、「開かれた都政」の実現に向けて、一歩を踏み出すべき時だと引き続き強く訴えて参ります。

こうした考えにご賛同いただける皆さまにはぜひ、都民ファーストの会・自民党・公明党宛に「少数会派・無所属議員を含む全ての議員が公平に全ての委員会・検討会への参加及び発言の自由を与えるべき」と都議会HPに声を寄せて頂ければ幸いです。
投稿フォームこちら

さんのへ あや

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA