はじめに
2023年10月21日(土)にこうとうワークマムという民間団体を通じて、今年の保活相談会をオンラインで実施しました。
この相談会は私が区議となって以降毎年実施しているもので、早いもので5回目の開催となりました。
「もう待機児童ゼロなんだったら、講習会や相談会は必要ないのでは?」と思われてしまうかもしれませんが、待機児童ゼロであっても年齢や地域によっては依然として隠れ待機児童が発生している状況です。
オンラインの保活講習会では、保育園申し込みの際のポイントを含め、江東区における全体的な現状と課題をお伝えさせていただきました。
この江東区地区別の課題についてはより多くの方に知って頂きたく、資料をこのブログにて公表したいと思います。
江東区の待機児童数0人について
江東区では待機児童数が年々減少し、令和4年4月1日時点で初めて0人となりました。
■待機児童数の推移(各年度4月1日の時点)
平成27年度 167名
平成28年度 277名
平成29年度 322名
平成30年度 76名
平成31年度 51名
令和2年度 14名
令和3年度 4名
令和4年度 0名
令和5年度 0名 ←二度目の待機児童ゼロ
■年齢別待機児童数(令和5年度・合計0名)
待機児童の捉え方については毎年触れていますが、国の待機児童の定義によると「認可保育園に落ちた後にどこかしらの保育サービスを受ける」とカウントされません。
つまり、育休延長或いは認可外保育園への入園が決まる事により待機児童数が減る事もあります。
江東区が発表した待機児童数0人の裏には、「隠れ待機児童」並びに「保留児童」が多数存在していると推測します。
令和5年度における保育園の需給率
私は毎年地区別の申込者数に対して自身で計算した地区別の募集人員を当てはめる事により、江東区の保育園の需給率を算出しています。
以下の表は令和5年度4月入園時点によるものです。
受給率が100%を超えている=全員がどこかしらの認可保育園に入園する事ができる状況です。
ex.富岡地区で令和6年4月1歳クラス入園を目指す場合
▶︎上記の表を見ると令和5年度時点では1歳児の保育園受給率が73.6%となっており、半数以上の方が入園できたものの、点数によって入れるかどうかが分かれるという状況である事がわかります。(申込数は例年概ね横ばいか少し減少します)
令和6年4月には保育園の新設/認証から認可に移行する園がある地域は、 募集人数(枠)はプラスとなります。
以下は補足説明となります。
■令和5年度 認可保育所等の入所申込者数は3,614人
(前々年比△371人、前年比△336人)
→低年齢児童人口の減少
■令和5年度 転園希望者数は483人(前年比 △70人)
→減少は令和4年度からの傾向
■令和5年度 区外からの申込者数は144人(前年比△80人)
→コロナ禍明けの転勤は減少傾向?
江東区のホームページでは令和5年一次募集時申込倍率とボーダー表が公表されていますので、上記の情報と照らし合わせてご自身の地区の傾向について把握される事をお勧めします。
まとめ
保活相談会ではこうした情報を中心に「どうしたら第一希望の保育園に入れるか」という点についてお伝えさせて頂きました。
もしも、ご自身が住われている地域、お子さんの年齢(クラス)で非常に高い倍率が想定され、なおかつ点数が明らかに足りない恐れがある場合は、万が一の事に備えて認証保育所や認可外保育施設に関してもお調べ頂くと尚安心かと思います。
また、地域によっては隠れ待機児童ゼロを達成した事により、「どこでも良いから認可保育園に入りたい!」という状況から、「生活スタイルや子どもに合った認可保育園を選ぶ」という余裕が出てきたと感じます。
保活は孤独な戦いと思われてしまうかもしれませんが、なんでも相談できる地元区議として、何か不安に感じる事がありましたら保活経験者として頼っていただけたらと思います。
引き続き保活でお悩みのご家庭は私まで相談をお寄せください。
連絡は aya.sannohe@gmail.com までお願いします。
さんのへあや