令和3年度に行ったPTAに関する一般質問にて「PTA加入は自由意志に基づくものであること」＝「任意加入の団体であること」を改めて周知させて頂いた事は皆様の記憶に新しいかと思います。
ところが、本年2月に入り小学校・中学校に新たに入学される方々の手元に「入学案内」が届く様になったころ、この様なご相談が多く寄せられました。
「入学案内の中にPTA会費の自動振替登録手続を入学前に行う様に求められているのですが、PTAって任意加入ではなかったのでしょうか？」
繰り返しの説明となってしまいますが、江東区教育委員会の見解として
「社会教育関係団体は会の目的に賛同する任意の団体で、入会を強制するものではない」
としております。
更にこうした自動入会・強制会費徴収の点を改善する様指摘した際には
「教育委員会による指導・介入はできませんが、研修会や会長会などの機会を捉えて、各組織が会員への丁寧な説明や、入会時あるいは会費の支払い手続き時に同意を得ることなど、適切なPTA運営のあり方について問題を提起していくことにより、多くの保護者の理解の上に立脚した、より良いPTAとして持続的に発展していくよう、今後も支援を続けてまいります。」
という回答も得ていました。
そこで、江東区教育委員会側に「今年も先にPTA会費の自動振替登録が学校側から求められている様です」と説明したところ
「入学案内の送付や入学説明会の実施については各学校判断で実施されているものであり、報告は受けるが江東区教育委員会として指導は行っていない。何かあれば学校に対して保護者側から申し入れて欲しい。」とのこと。
学校の認識はまだ変わってなかったか…(泣)
前置きが長くなりましたが、こうした場合に保護者の皆様にできる事を下記の通りまとめました。
（元々PTAに入る予定であり会費支払いは問題ないという方はご放念ください。）
念の為、私はこの「自動払込方式」や「会費を徴収すること」を正すべきとして指摘しているのではなく、
「入会の意思確認前に有無を言わさず会費を徴収しようとするやり方が良くない」と考えています。
また、PTA不要論には一切加担していませんし、過去にその様な主張もしていません。
以下の方法は決して「PTAに会費を払わなくて済む裏技」ではなく、
先に会費の自動振替登録を求めてくるPTAに加入する前に「運営適正化の方針が打ち出されているのかどうか」
「今後改善が見込める団体であるのか」を見極め、改善を求める為の手法です。
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【入学前にできる！PTA運営適正化を求める手順】
①PTAの入会説明会並びに入会届の提出がいつ行われる予定なのか学校側にご確認下さい。
②入会の意思確認が行われる前に学校側からPTA会費の自動払込利用申込の提出を求められた場合、
■PTA会費分は提出しない（給食費や教材費は別途手続きをする）
■「PTA会費は除く」と朱書き
■「PTA会費」という記載箇所を二重線削除
このいずれかの方法をとり、捺印の上コピーをとって下さい。
③②のコピーと、下記の文章を参考に質問状を学校長宛に提出して下さい。
Word fileはこちらからダウンロードして頂く事ができます
これらの手順や文案は、滋賀県大津市にてPTA運営適正化にご尽力されている井上哲也様にご教示・ご提供頂きました。
ご協力賜り誠に有難う御座います。
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PTA説明会実施→入会届の提出を求める→会費の徴収に同意してもらう
この流れが確立されない限り、PTAの適正運営はまずあり得ません。
誰もが自ら望んで入りたいと思える活動をしているPTAを評価し、時代に則した活動の手法により、
本来の目的である「子ども達の幸せを実現する」団体になって欲しいという思いが強くあります。
是非加入したいと思える様なPTAを目指し、内側からの適正化のためにご尽力頂いているPTA関係者の皆様に敬意を表するとともに、適正化を進める上でご負担にならない様ガイドラインの作成を進めて参ります。
さんのへ あや
