今期最後!一般質問のご案内

2022年9月14日(水)より、江東区議会 第三定例会 が始まりました。

本定例会にて、私は今期最後の一般質問を実施します。
質疑は大綱一点のみ、内容は「不正癒着を徹底撲滅する為の行財政改革」です。

私は毎年一般質問の場で「子育て」「福祉」「行財政改革」の三本柱をテーマに掲げて質疑を行ってきました。任期4年を通して、中途半端な方針転換はせず、テーマに沿った取り組みを継続できたと自負しております。

今回の一般質問についても、任期4年の総括として、前述の三本柱のテーマそれぞれについて一つずつ質問をする予定で下準備をして参りました。しかしながら、江東区議会元議長(上の写真で見切れている方です…)逮捕の報を受け、区民から疑いの眼差しを向けられながらも、依然として日和見な態度をとる議員の多さに驚き、質問の内容を変えることに致しました。今は先ず、江東区議会に属する一員として、区民からの信頼回復をすることが優先だと考え、行財政改革一本に絞る事に決めました。

なお、一般質問では行政に対する質疑しか行えないため、議会に対して改善を求めることは下部に記載する汚職防止対策検討委員会にて進めて参ります。

本定例会では、普段の委員会審査を始め、令和4年度第3号補正予算審査・令和3年度決算審査などの予算審査も開催されますので、こちらも改めてご案内させて頂きます。

(所得制限撤廃など「子育て」や「福祉」に関する政策は予算審査にて取り上げて参ります!)

辞職勧告決議案提出について

定例会が開催された同日14日、贈収賄容疑で逮捕・起訴された榎本区議に対す辞職勧告決議を共産党会派との連名で提出致しました。内容は下記の通りです。

辞職勧告決議とは、議会が不祥事を起こした公職者に対し「辞職する事を勧める」決議です。

あくまで自発的に辞職を促すものであり、法的拘束力が無い事から「辞職勧告決議はあまり意味がない」と思われてしまう事が多いです。

私は事件後当初、百条委員会等など区議会の権能を最大限駆使するなどして、先ずは事件の真相解明に努める必要があると考えており、辞職勧告を出す事は考えておりませんでした。

しかしながら、榎本区議側の弁護士より「事件のことは記憶にない」として、現時点で議員を辞める気は無い旨が弁護士を通じて議会側に伝えられたことから、たとえ百条委員会等で調査を進めても本人が「記憶にない」と主張をするのであれば、議会側での真相解明は難しく、せめて議会として区民に寄り添い、榎本区議本人に対する強いメッセージを出すべきではないかと考えました。

なお、辞職勧告決議は議員1人でも出すことができますが、今回は共産党会派よりお声がけ頂き、互いにその趣旨に賛同する形で連名で提出させて頂きました。

地方議会においては、それぞれ議員の主義主張(政治的イデオロギー)が異なったとしても、区民の為という目的が明白で、その為の手段が一致すれば是々非々で協力する必要があると考えています。

なお、本件を受けて、辞職勧告決議を出した会派と、それに反対した会派は下記の通りです。

辞職勧告決議上程反対派の意見としては、

■全会派一致が望ましい
■無罪推定の原則なので、先ずは裁判の行方を待つべき

という意見が挙げられました。全会派一致で、というのは法的根拠もない唯の言い訳です。
無罪推定の原則というのは仰る通りですが、警察の調査や裁判の行方を待っていたら来年4月の改選に間に合わず、今回の事件を反省する事なく今後も同じ事が起き続けてしまう可能性さえあります。

したがって、早い段階で区民からの信頼回復に努める為にも、議会として毅然とした対応が必要であることから辞職勧告決議提出に賛成しました。

(仮称)汚職防止対策等検討会の委員となったご報告について

事後報告となりますが、8月19日に区民の方と共に下記の請願を江東区議会に提出しました。

内容は、「汚職事件に関する調査特別委員会」を設置すること、その委員会は秘密会ではなく「原則公開」とすること、さらに「構成員として無所属会派の議員を認める」事を求めるものです。

請願の審査はこれからですが、某年長議員からは「本人は勾留されているままだし、いきなり百条調査は厳しいかもしれない。」とコメントを頂いていました。

しかし、江東区役所内で不正防止検討委員会が立ち上がった事を受けて、区議会側でも不正・汚職防止の議論を続ける必要があることから「(仮称)汚職防止対策等検討会」が発足する事が決まりました。また、その構成員には無所属議員にも1名の枠が与えられることも決まり、結果として、私が上記の通り請願したことがほぼそのまま叶うことになりました。

無所属議員からの構成員1名を決める会合において、私は自分の人一倍強い本件への改革の意思を示し、私自身を推薦し、最終的に無所属議員の会合において承認が得られた為、構成員の内の1名になる事ができました。この問題の解決を願って動いてくださった同志の方々のお陰だと考えております。構成員になったからには、十二分に責務を果たす所存です。

今から約2,500年前に生きた孔子の言葉を綴った論語の中に、私の今の気持ちを代弁するかのような格言を2つ見つけることができましたので、最後に紹介します。

「過ちて改めざる、是を過ちと謂う(間違う事が悪いのではなく、それを反省して改めない事が間違いなのだ)」

「過ちて改むるに憚ることなかれ(過ちを犯したと気づいたら、自分の面目や他人の目を気にせず、ためらうことなく改めるべきである)」

さんのへ あや

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