新年度が始まりましたが、新たについた予算の中で今回は嬉しいことに当方の提案で

実現できた予算「こうとう区報のHTML化」について触れさせて頂きます。

HTML化により、区民が好きな時にこうとう区報の内容が検索できるようになったり、振り仮名付きのやさしい日本語への変換や、多言語翻訳ができる様になりました!

なぜこれまでは対応していなかったのか、なぜ今回できるようになったのか、そういった疑問にも下記で触れさせて頂きます。

①HTML化とは何か

HTMLとは、ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ(Hyper Text Markup Language)の略で、コンピューターに「これは文字であること」を認識させるためのコードがHTMLです。

このブログ内で使われる「HTML化」は情報の「文字化・文章化」と思って頂ければ幸いです。

それが区政と何の関係が?と思われるかもしれません。

江東区の公式HPをご覧になって頂くと、江東区が出す情報の殆どがPDF化されている事がわかります。

情報を全て文字にしたら画面が文字だらけになってしまう上に作成した書類をデータ化する際にPDF形式で掲載するのが一番合理的であり、江東区に限らずこの方法で情報を出している自治体・行政が殆どです。

しかしながら、情報がPDFにデータ化されてしまうと、検索時に引っかかりにくかったり、情報の翻訳(多言語化)に課題がありました。

江東区は一人でも多くの区民に情報を伝える為に、こうとう区報を全戸配布するなどして力を入れてきました。月に約2回、地域のイベントやコロナ関連の重要な情報が届くので有り難い反面、忙しくて全ての情報に目を通せない世帯が多いのではないかと感じています。

必要な情報のみ、例えば「新型コロナワクチン摂取状況」や「区内イベント情報」というピンポイントで検索しても後で確実に伝わる様にできる。

それらを解決する手段の一つとして、費用があまり掛からない(ここ重要!)答えが情報のHTML化でした。

②なぜHTML化を要望したのか

HTML化を初めて江東区に提案したのは2019年末に開催された全員協議会でした。

その場で主に江東区長期計画についての報告を受けたのですが、「区民の皆様に届く長期計画の情報が紙(冊子)かデータ(PDF)しかないのは勿体無いな」と感じたのです。

長期計画には非常に細かく具体的な江東区の情報が載っています。

例えば認可保育園定員を令和6年までにどの様に増やして行くか、区内の「だれでもトイレ」は年に何箇所ずつ整備されて行くのか、全て具体的な数値で載っています。

区民の皆様が「江東区の○○という課題は今後どうやって進められるのか?」と気になった時に、有料の冊子やデータから探すのではなく、インターネットで検索したら直ぐに正しい情報が得られる事が理想的であると感じました。

そこで初めて長期計画のHTML化を提案させて頂きましたが、全員協議会での発言は議事録には残らず、改めて2020年2月28日に開催された令和2年予算審査特別委員会にて下記の通り提案をさせて頂きました。

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◯さんのへあや委員  ありがとうございます。ファイル名を工夫したりですとか、インターネット以外からの情報発信を重層化されていくとの御返答をいただきました。

 これは先日の全員協議会でも提案させていただいたところなんですけれども、危機管理啓発だけにかかることではないのですが、公式サイトのPDFコンテンツのHTML化によるSEO対策とレスポンシブ対応が必要と考えます。PDFでは、検索サイトで認識されるレベルがHTMLより圧倒的に下がってしまいます。また、スマホの小さな画面では非常に見づらいです。

 膨大な予算をかける前に、こういったお金のかからないささいな工夫から始めていただき、ラジオなどを通じての情報発信とともに、インターネット上からの発信にも御尽力いただきたいと思います。

 土のうについての質疑は割愛します。

 質問を終わります。

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③HTML化によって期待される効果

そして、令和3年度の予算の中でHTML化の提案をこうとう区報で実施していただける事になりました!

※2021年3月3日の予算審査「総務費」にてHTML化について再度質疑しておりますが、議事録がまだ公表されていない為後ほど加筆します。

令和3年4月11日発行の区報からHTML化に対応された後のBEFORE・AFTERをご確認下さい。

BEFORE(令和3年4月1日号)

https://www.city.koto.lg.jp/011501/kuse/koho/kuho/r03/0401.html

区報の概要を確認することはできますが、詳しい情報はPDFで読める様になっています。

AFTER(令和3年4月11日号)

https://www.city.koto.lg.jp/011501/kuse/koho/kuho/r03/0411.html

この様に区報の内容が全て文字で掲載される様になりました!

その結果、やさしい日本語や多言語へのインターネット上での自動翻訳が可能となりました。

必要な情報までのアクセスのし易さ、日本語を母国語としない方への情報発信が効率的に行われるようになったと感じています。

区報のHTML化は郵送と同時にリアルタイムに行われるので、「区報を受け取って情報を読んだ人」「区報をまだ受け取っていないけれど情報が必要な人」の間で差が付くことはありません。

④まとめ

実は、私の5つの政策において、特に「子育て情報」については情報格差を解消する事が大切だと訴えて参りました。

何故なら、私自身が過去に地域の情報を良く知らなかった為に保活に失敗したり、どこから情報を得ていいのか分からず地域との関わりが持てなかった身だからです。

もし私が外国人だったら?日本語が得意ではなかったら?

ましてや障がいがあり、それ故にリアルタイムに情報を得ることができなかったら?

ますます地域から孤立してしまっていたかもしれません。

あらゆる人に平等に、そして大切な税金を必要最小限に使用して「情報格差解消」を叶える答えの一つがHTML化でした。

江東区は私の要望をしっかりと受け入れて下さり、大変感謝しております。

江東区ホームページのHTML化提案させて頂いた身として、今後も検索エンジン最適化(SEO対策)や併発しうる課題などについて真摯に向き合って参ります。

さんのへ あや

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