東京都の条例化並びにコロナウイルス感染拡大防止の関係で、喫煙所が閉鎖されている建物が増えています。

それに伴い、路上喫煙を見かける頻度や吸殻のポイ捨てが増えている様に感じています。

これまでも受動喫煙、吸い殻のポイ捨て等に関するご相談を頂いており調査を行なってまいりましたが、

先日twitterやSNSを通じてご意見を頂き、改めて区民の皆さまと共に何ができるか具体的な対策についてご紹介したいと思います。

~江東区の歩行喫煙防止対策について~

現行の対策については江東区の公式HP上で確認する事ができますが、

https://www.city.koto.lg.jp/380301/machizukuri/sekatsu/undo/45122.html

注目すべきは“内容が10年以上変わっていない”事だと思います。

ポイ捨ては勿論禁止ですが、路上喫煙=立ち止まって喫煙することはOKで、

歩きタバコは条例違反(指導のみ)というかなりグレーな内容です。

以下「江東区歩行喫煙等の防止に関する条例」QAの抜粋。

【質問】なぜ歩きタバコが禁止されるのですか?

【回答】歩きタバコは、歩行者に火傷を負わせたり、衣服などへ焼け焦げをつけたりするおそれがあります。特に小さな子供や車イスの方には、タバコの火が顔の高さにあり、大変危険です。また、タバコの吸殻がポイ捨てされることもあります。このため、区内全域で歩きタバコを禁止しています。

いや、路上喫煙(座ったり立ち止まって喫煙)でも関係なくタバコの吸殻ポイ捨てされてますよ・・・?

そして、禁煙重点地区に「スクールゾーン(通学路)」や「公園(区立公園2園を除く)」等が入っておらず、子ども達に対する受動喫煙の配慮が見当たりません。

子を持つ保護者としてここは何より変えたいところです。

~路上喫煙の厳罰化や罰金は?~

喫煙率の高い江東区議会の肩を持つ訳ではありませんが、これまでにも議会では様々な対策が検討されてきました。

私も普段よく聞かれるのですが、「なぜ江東区では路上喫煙を厳罰化したり罰金を取らないのか」という点についてです。

ルールを破る喫煙者を取り締まれるし、罰金は収入にもなるし、やらない理由がありませんよね。

現時点で江東区内で罰金を科せられない理由について、

2020年3月に行われた予算審査委員会での環境保全課長の回答をご参照下さい。

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条例で違反行為に対する過料を科して、実際に徴収している区は現在3区ございます。そうした区に状況を聞きましたところ、過料の周知がされて、ある程度の抑止力になっていると。そういう効果はあると聞いておりますが、一方で、時間貸し駐車場やコンビニ、会社の軒先などの私有地内での受動喫煙が起きていること、ここについては過料の対象にはなりません。それから、徴収員の勤務時間外である夜間での違反行為などの苦情が多く発生していると聞いてございます。

徴収員の業務委託費ですが、単純計算ですけれども、実際に徴収する金額の約10倍から40倍程度費用がかかってございます。これは例えば2,000円の徴収金を徴収するのに、2万円から8万円ぐらいの税金を使っている。そういう計算になります。徴収だけが業務ではございませんけれども、巡回指導等さまざまあるとは思いますが、費用がかなりかかるということは否めません。余り知られていないことですけれども、過料を徴収することのデメリットも大きいと言わざるをえません。区としては、過料を徴収することについては今のところ考えておりません。

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厳罰化をしたとしてもイタチごっこになる事は想像できましたが、

2000円の罰金を徴収するのに2万円から8万円の税金は衝撃を受けました。

そんな予算があれば完全分煙の喫煙所を建てた方がいいと思うのですが、

この喫煙所設置も住民の方から反対の声が多く区内でも頓挫してしまった経緯があるとの事です。

~それでは、どうする??~

マナーを守れない喫煙者から、子どもや、大切な人の安全・健康、江東区の自然環境を守りたい。

そう思って下さる区民の方向けに、今日からできる事を下記の通り纏めました。

対処法①江東区長にメール・手紙

詳しくはこちら↓

https://koto-tegami.seagulloffice.com/iken/client

現在江東区内においては禁煙重点区域となっている10駅及び区立公園2か所で朝夕2時間、週に二回程度のペースでパトロール隊を派遣しています。

区長へのメールや手紙を通じて依頼・連絡があった場所については、直ぐに指示を行いパトロール隊を機動的に回す事ができるとの事。

現状は豊洲・亀戸・門前仲町において受動喫煙・ポイ捨ての取締依頼を多く受け対処しているとの報告がありました。

対処法②管理会社や企業に電話

実は私も過去に何度かこの方法で改善した事があります。

ポイ捨てをしている人物が近くのビルや工事現場で勤務されている、もしくは出入りしている人だと明らかになった場合は、直接そのビルの管理会社や工事現場の責任者(必ず工事現場に掲示されています)に電話をしましょう。

マナー違反をしている人物の勤務先までは分からなくとも、近隣住民から苦情が入っているという事実を伝える事ができます。

とあるビル管理会社に対処を求めた際、電話口で「路上喫煙は条例違反では無いですよね~」と言われた事がありますが

「ポイ捨てはマナー以前の問題ですが、そういったマナーすら守れない方を御社では雇用されているのですね?」と言い返すと慌てていました。

社員のマナーが悪い=会社自体のイメージもダウンする事になるので、毅然と責任を求めて頂ければと思います。

対処法③それでも解決しなければ…さんのへにメール!

議員になる以前ですが、豊洲ぐるり公園のタバコのポイ捨て問題に取り組み解決に繋げたり、東京テレポート駅の喫煙所にされてしまっていたCOOL SPOTを取り壊したり、イベント運営会社に注意喚起のメッセージをHPに記載してもらったり…

最終手段として私が吸い殻を拾い集め、それをエビデンスとして行政に突きつけ改善を求めたこともあります。

私が仙台堀川公園の駐輪場付近で見つけたタバコの吸い殻です(汚い写真ですみません)

マナー違反の喫煙問題を一発で解決する事ができなくとも、地道に地域問題として解決する事は必ずできると信じています。

「いつ」「どこで」「気になった事」をaya.sannohe@gmail.comまでご連絡下さい。

今私の元に寄せられているのは「東陽公園」「東陽五丁目公園」「新砂橋」「潮見駅周辺」等の吸い殻のポイ捨て問題です。

比較ができるので、特に吸い殻のポイ捨ては写真があると大変有り難いです!

次回、マナーを守らない喫煙者に対して私たちができる事②では、参考文献に触れつつタバコ規制における法令について紹介し

行政で行うべき対応について考察したいと思います。

さんのへ

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