2020年夏季に開催されるオリンピック・パラリンピックの影響により臨海・林間学校は中止となる。
初めてこの事を知ったのは、毎日新聞のインターネット記事を見た10月初旬でした。
開催まで一年を切ったこの時期に、今更?対策は取れなかったのか?と疑問に思いましたが、
実はこの一ヶ月前には既に第四年生の児童を持つ保護者宛に下記の紙が一枚配られ、
一方的に中止を告げられた事実が判明致しました。
書類は「大型バスの手配が見込めず、臨海・林間学校の実施を中止する」
「その代わりに日帰りの自然体験学習を実施する」という内容で、
これらの意思決定は校長会でなされたものでこれを江東区教育委員会が支援するというものでした。
何よりも私が一番気になったのは決定プロセスの中に子ども達の意見が全く反映されていない事。
※校長会とは…各学校の校長先生が任意で定期的に集まり情報交換等を行う場。
オリンピック・パラリンピック開催まで一年を切った時点で「高速バスが無いから」という理由で一方的に中止にされ、
臨海・林間学校を楽しみにしていた児童達は落胆し、その様子を見かねた保護者の方からご相談を受けたのが本プロジェクトの始まりでした。
保護者の方からお話を聞くうちに「日帰りの自然学習が臨海・林間学校に変わるものでは無い」として、
「夏季以外で宿泊型の学習を実施してほしい」という代替案を区教委に検討してもらうべく、
文教委員会宛に請願書を提出する事となりました。
更に、重層的に江東区へ働きかけるべく、さんのへ は通り動き出しました。
その名も「江東区の子ども達に臨海・林間学校を取り戻そうプロジェクト」(長い!)
(1)学校から中止決定以前に児童・保護者への相談・説明が無く、一方的に中止決定がされてしまったこと。
(2)江東区立小学校校長会・教育委員会・学校長の連名で、突然、決定事項のみが保護者あてに書面にて配付されたこと。
(3)代替措置についても、内容が明確ではなく、子ども達や保護者の間で混乱を招いていること。
(4)2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会については、2013年の招致決定から分かっていたことであり、6年間もの時間的猶予があったにも関わらず、事前の対策が講じられていないこと。
(5)学校側はバスの手配ができないことを理由にしているが、オリンピック・パラリンピック開催と重なる7月~8月(夏期休暇)にかけての宿泊行事をする理由が明確でないこと。
(6)子どもの教育や学習の機会を奪うことはオリンピック憲章:IOCの使命と役割(16. スポーツと文化および教育を融合させる活動を促し支援する事)やオリンピズムの根本原則の理念に反していること。
(7)憲法第26条(教育を受ける権利)の侵害であること。
(8)子どもの権利条約第28条(教育への権利)ならびに第31条(休息・余暇、遊び、文化的・芸術的生活への参加)の侵害であること。
上記の理由により、「宿泊行事を見合わせず、夏季以外の時期での実施をする事」を目標としています。
現時点では下記の働きかけを行いました。
*江東区議会(文教委員会)へ紹介議員として請願書を提出。(11月1日済)
超党派議員として文教委員へ働きかける。
*東京都教育委員会へ、区教委に対する助言を依頼する旨の請願書を提出。(11月28日済)
今後は決定プロセスに関する情報公開請求を行うことを検討しております。
(区教委は校長会で決まったという主張ですが、いつ・誰が・どのように校長会で決まったのかが不明瞭です。)
余談ですが、オリンピック・パラリンピックという又と無い学習の機会があるので、
臨海・林間学校は行う必要はない!といった江東区教育委員会と校長会の意図に疑問を感じます。
何故なら、何を観戦するかすら未だ何も決まってない上に、観戦できるのかどうかすらあやしいのが現状だからです。
「五輪・パラ観戦、調整難航 マラソン変更も影響 予定見えず」(11月22日付都政新報記事より)
【保護者の方へ:各学校へ請願書の提出にご協力下さい】
このプロジェクトにご賛同頂ける保護者の方は、
宜しければお子さんが通っている学校へ請願書提出のご協力を頂けないでしょうか。
請願書のドラフトは既に作成しておりますので、aya.sannohe*gmail.comまでご連絡頂ければ
Wordファイルにてお渡しさせていただきます。
(*マークを@に置き換えて頂ければ幸いです。)
また、本プロジェクトは臨海・林間学校実施を学校側へ強要するものでは無く、
必要としている子どもや保護者へのアドボカシーとして行なっている旨をご理解頂けますと幸いです。
何卒ご協力をお願い申し上げます。
さんのへ あや