2020年(令和2年)06月30日 予算審査特別委員会

2020.06.30 予算審査特別委員会
録画中継①
録画中継②

◯さんのへあや委員  
1点目、高齢者日常生活応援事業について伺います。
事業目的として、新型コロナウイルス感染予防の自粛解除後、フレイル予防につながる外出のきっかけづくりと外出時の熱中症対策を兼ねて、区内75歳以上の高齢者全員に冷感タオルを配布するとあります。既に多くの方が質問されているので、少し違う観点から質疑をいたします。
まず、フレイル予防の外出のきっかけづくりと高齢者の熱中症対策について、江東区が現在実施している支援があれば教えてください。それに加えて、予算額3,543万8,000円という多額の税金を投入することからも、冷感タオルを配布することで事業としてどのような効果が期待できるのか、多くの区民が納得できるよう、施策の費用対効果並びに今この時期に予算を出す必要性について改めてお答えください。

◯長寿応援課長  
まず、フレイル予防対策と熱中症対策でどのような区の取り組みをしているのかということなんですけれども、まず、フレイル予防につきましては、福祉会館等の施設において講座教室等を実施するとともに、ご近所ミニデイといったところで健康維持のための体操等を実施しています。そのほか、元気アップトレーニング等々、いろいろな事業を実施することで、フレイル予防対策の事業を行っているところでございます。
あと熱中症対策といたしましては、安全安心メールを利用して注意喚起を行ったり、区のホームページに熱中症対策の記事を掲載する、あるいは先ほど来申し上げましたとおり、猛暑避難所として福祉会館やふれあいセンターなどを開設したり、あとは、熱中症対策のリーフレットを長サポのほうに配布するなどの取り組みを行っているところでございます。
また、事業を行うにおいて費用対効果等のことは考えなかったかという御質問だったと思うんですけれども、この事業を提案するに当たって、具体的な費用対効果等の分析はしていないところでございます。
その理由として、例えば費用対効果については、1つの要素のみでいろいろと分析が難しいところがあるかということも考えられるところもあります。ただ、今回冷感タオルを配布することによりまして、このことが高齢者の方の外出を促すことに役立ち、そしてフレイル予防へとつながっていくきっかけになればよいと考えてございます。

◯さんのへあや委員  
ありがとうございます。外出のきっかけづくり、フレイル予防に関しては、ご近所ミニデイですとか講座教室の運営というお答えだったんですけれども、江東区において、高齢者の実態には、私、ちょっと合ってないんじゃないかという印象を受けています。
先日冊子で頂戴した令和元年度最新の江東区高齢者生活実態調査報告によりますと、外出を控えているかという質問に対し、高齢の方ほど外出を控える傾向が強くなっていることがわかります。その外出を控えている理由として、75歳以上では、約半数以上の方が足腰などの痛みを挙げ、次にお手洗いの心配、次いで外での楽しみがないという結果になっています。ですが、こちらの調査期間は令和元年12月です。ともすれば、新型コロナウイルス感染予防の観点から、自粛解除後であってもさらに外出を控える方がふえるのではないかと推測しています。
こういった方へのフレイル予防のための外出のきっかけづくりとして、冷感タオルが有効な解決策と言えるでしょうか。健康への不安を懸念されている方に対し、行政として一律で外出支援ができないのであれば、せめて外での楽しみがないという方への支援として、地域で使用できる商品券をお配りしたほうが事業としての費用対効果はよほど高いと考えます。
次に、熱中症対策についてのお答えでは、区報などで、福祉会館、ふれあいセンターなどの、涼むための御案内をしているとありました。こちらも、課題に対する解決策として冷感タオルの配布は見合っていないと言わざるを得ません。
内科医で、在宅医療の権威的存在である佐々木淳先生に、本事業と高齢者の熱中症に関する見解を伺ったところ、このように述べられました。冷感タオルの原理的には、深部体温を下げる可能性があります。ある程度活動的で、なおかつリスクを自己管理できる人であれば、冷感タオルは無意味とまでは言えないと思いますが、高齢者のライフスタイルはさまざまですから、それぞれの生活スタイルに最適で費用対効果の高いものは異なると思います。外出を促すための手段としてというのは少し方向性が違うようにも思います。熱中症のリスクが高い日は、屋外での活動をそもそも控えるべきだと思いますし、自宅でエアコンをきちんと使えているか、あるいは図書館やその他の公共施設のように、安全な屋内活動ができる場所に誘導するかのいずれかです。体温調節能力が低下、あるいは体温上昇への感度が低下した高齢者が安全に自宅で過ごせているか、気温と湿度だけでもいいですが、モニタリングできる仕組みを考えることが大切であるように思いますとのコメントを頂戴いたしました。
私は去年、江東区役所付近で2回、高齢者の方が倒れる現場を目撃しています。一度は一緒に病院まで同行しています。お二方とも、倒れた際は意識がもうろうとされていましたが、しばらくたつと、お連れの方や御本人が、気をつけていたのに何が起こっているかわからないうちに倒れてしまった、とおっしゃられていたことが印象に残っています。御高齢の方の熱中症リスクは、御本人たちが認識しているよりもずっと高いものである一方で、実施している施策や本事業を含めて、江東区の御高齢の方々に対する熱中症への危機意識は低いのではないかと感じています。
基本的に、熱中症のリスクが高い日の屋外への外出は控えていただかなければならない点では、フレイル予防と称して外出を促すことと矛盾してしまいます。しかも、配布先として、一律75歳以上、5万8,000人のうち、特別養護老人ホームに入所する方も配布対象となっています。特別養護老人ホームに入所されている方は、要介護3以上です。要介護3とは、中程度の介護が必要な状態で、排泄、立ち上がり、歩行、身だしなみや掃除などの日常生活が1人ではできない状態です。こういった方々に冷感タオルは必要ないと言いたいのではなくて、先ほども申し上げたとおり、高齢者それぞれの生活スタイルに最適なフレイル予防、外出を促すための手段は違うということを認識していただきたいと思います。
最後に、費用対効果、必要性に関しての御答弁では、具体的な費用対効果の分析はしていないとのことでしたが、江東区が行政として本当に高齢者を熱中症から守るのであれば、多額の予算をかけて費用対効果の曖昧な冷感タオルを一枚配って終わりではなく、注意喚起や涼める公共施設の確保を率先して行うべきであると思います。
先ほどの御答弁の中で、既にこうとう区報で周知しているとありましたが、ちょうど先週の、こうとう区報と、お隣、中央区、こちらの区報が熱中症に関するものでしたので、読み比べてみました。こうとう区報は、残念ながら、高齢者の猛暑一時避難所の案内の中に開所時間の記載がありません。こういった案内が、中央区にあったんですけれども、ちょっと不親切だという印象を受けています。
これだけ私が今時間をかけて本事業の有効性に対して疑念を呈しても、江東区として冷感タオルの配布はやむを得ないということであれば、私は2点、強く要望させていただきます。
1点、熱中症予防のために必要な案内、猛暑一時避難所マップや開館時間の載っているもの、こちらを冷感タオルの配布と一緒に必ず行ってください。2点目、封入封緘作業に関しては、障害をお持ちの方が勤務する作業所等を積極的に活用してください。こういったことを実施していただけないのであれば、コロナ禍において冷感タオル配布は区民にとって有益な予算の使い道ではないと判断し、本事業に対しては賛同いたしかねることをお伝えし、次の質問に移ります。
新生児・産婦訪問指導事業についてです。コロナ第2波に備えて、区内4カ所の保健所にパソコン等のハードウエア設置を行うことで、新生児や産婦の様子を見ながら面談できるようになると伺いました。オンライン上での会議システムは何を使用する予定でいるのか、また、聴覚、視覚、言語障害を持つ産婦への配慮についてお答えください。

◯健康部次長  
システムにつきましては、さきに先行実施されている自治体等を参考に、これから検討を進めさせていただきたいと思ってございます。
そのほかのさまざまな障害をお持ちの方への配慮につきましては、その中で可能なものがあれば研究をさせていただきたい、そう思ってございます。

◯さんのへあや委員  
この産婦訪問指導事業の面談、私も実際受けたことあるんですけれども、面談では授乳の方法ですとか産婦の心身の様子を伺う必要があって、相当これはプライバシー性に配慮しなければならないと感じております。
例えば、Zoom会議ですとか使用頻度の高いものではありますけれども、一部やはりセキュリティー性に関して疑念を持たれる方もいらっしゃると思いますので、あらゆる媒体を産婦の希望に合わせて対応すべきということを申し伝えて、質問を終わります。

<略>

◯さんのへあや委員  
スクールソーシャルワーカー活用事業並びに教育相談事業について伺います。
不登校の悩みを抱えている児童・生徒等や、育児、教育に悩みを抱えている保護者に対し、新たにオンライン相談を実施できるようにICT環境を整備するものとあります。相談支援に関して、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念される前から、これまでオンラインで面談することの要望が過去にあったかどうか、また、今後コロナによる理由に関係なく、希望者には相談をオンラインで行うことが可能となるのかどうか、そして、体が不自由な方、聴覚、視覚、言語障害を持つ児童、保護者に対する配慮がオンライン面談でどのように行われるのか、方針をお聞かせください。

◯教育支援課長  
お答え申し上げます。
まず、このコロナの状況発生前には、オンラインでの相談を希望するという声はいただいておりませんでした。その中で、まず、今般コロナに対応していく中で、試行という形でオンライン相談をしたところ、やはりニーズが高かったということで今回予算要求をさせていただいています。
今後ですけれども、平常時からもオンラインのシステムを構築した後は、オンラインによる相談を希望される保護者に対しては活用できるようにしたいと思っています。緊急事態宣言が解除された後も、やはり家の外に出るのが非常に怖いとおっしゃる保護者もいますので、整備が整い次第対応したいと考えているところでございます。
障害のある方への対応についても、どこまでできるかというところを今後検証していく必要があるということは認識しております。
以上でございます。

◯さんのへあや委員  
ありがとうございます。実際にそういった障害をお持ちの方から、相談、面談を受けたいというお声があったときに、このオンライン面談で実施される、あと電話相談ですね、実際に面と向かって会う面談と電話相談で、これまで対応ができたかどうかについて伺ってもよろしいでしょうか。

◯教育支援課長  
まず、教育相談については面談が基本になります。例えば、保護者の方が教育センターのほうにいらっしゃって面談による相談をするんですけれども、実はお子さんに障害があり、どうしても面談できないというケースがあり、お子さんと会えないというケースがこれまでありました。このところを保護者と面談しつつも、お子さんとはオンラインでということも今後考えていかなきゃいけないということで、発展的に進めたいと考えております。
以上です。

◯さんのへあや委員  
これまで、御要望としては、障害を事由にそういった面談を受けられないと。それ以外にオンラインとかそういうのを使ってほしいという意見がなかったという理解でよろしいですか。

◯教育支援課長  
これまではございませんでした。
以上です。

◯さんのへあや委員  
終わります。ありがとうございます。

質問数:7

出典:江東区議会会議録