年末に息子を実家に預けて、朝一番に主人と映画『こんな夜更けにバナナかよ』を観て参りました。
以前より私の大学の恩師がおススメしてくれた事もあり、公開をとても楽しみにしていたのです。
朝9時20分から映画を観たのは人生初かもしれません…
観終わって、この二時間でよく色々なテーマを盛り込めたなぁ…と、思いました。
大泉洋の演技力も素晴らしい。(フォレスト・ガンプのトムハンクスに匹敵する程!?)
あまり深く話をしてしまうとネタバレになってしまうのですが、
改めて健常者と非健常者の違いなんて存在しないという事を改めて感じました。
(健常者という言葉自体あまり使いたくないのですが、non-handicappedという意味合いで使用する事をお許し下さい。)
日々感じるのは、世の中には本当に色んな人がいて、人間を定義付けしたりカテゴライズする事は極めて難しいという事です。
そもそも識別する事の必要性は何だろう、と感じる事もあります。
障がいの有り無しに関わらず、人間には、良い人、悪い人、卑しい人、高潔な人、つまらない人、真面目な人、不真面目な人、色々です。
そういった視点で見ると、『こんな夜更けにバナナかよ』の主人公は、どうしようもなく我儘で、そしてスケベです。笑
障がいを持っている人のドキュメンタリー映画だったら、
きっと当事者は心が美しくて、辛いこともあるけど皆ハッピー!な映画なのね!と思われがちですが、そうではなく。
そもそも人間には色々な人が居るのだから、障がい者だからきっと良い人で、
欲がなくて、…と、一色に染めるのはおかしな話、という事になります。
『こんな夜更けにバナナかよ』は、障がい者に押し付けられた理想論という殻を破り、障がい者の恋愛、性、自立、親としての関わり方、ボランティアとは、医療の側面、自己実現、友情、などなど、沢山のテーマを私達に問いかけ、余韻を残してくれました。
今は活動の合間に「こんな夜更けにバナナかよ」の著者・渡辺一史さんの新作「なぜ人と人は支え合うのか」を読んでいます。
こちらもまた感想を記録したいと思います!
さんのへ あや