はじめに

東京都議会議員補欠選挙(2024年7月7日投開票)において、区民の皆さまより87,249票という大変多くの付託を頂き、東京都議会議員に初当選する事ができました。

選挙戦を支えて下さった地域政党 自由を守る会の仲間の議員と共に

選挙期間中には区長選の時と同様に、多くの区民の皆さまから激励のお言葉を頂きましたが、区長選の時よりも「腐敗した今の政治を変えたい!」という強い信念を持ち、私の存在を他の有権者の皆さまに広めようと行動に移していただいた方が多かったように感じました。

警報が出るほど暑い日もありましたし、強い雨に降られた日もありましたが、皆さまからのお声かけを受け、「まだまだ江東区は変わることができる!」と信じて、九日間の選挙期間をやり抜くことができました。
応援してくださった皆さまに、改めて御礼申し上げます。

「政治不信の払拭」「自民大物に妊婦が挑む」「江東三国志(御三家)の争い再び」など、メディア上では様々な角度からご注目いただいた選挙ではありましたが、私自身は半年前の区長選挙の時と同じく「区民の意思を無視した政治を許さない」という姿勢を貫き、都議会議員になった私が何ができるのか、何をしたいのかを区内各所で訴えさせていただきました。私が各地で訴えた内容について、詳しくは選挙チラシ(リンクはこちら)をお読みいただけますと幸いです。

今回の選挙は、2025年7月までの任期の途中で行われた補欠選挙であったため、一年後の2025年7月には、東京都議会議員選挙(通称:本選)を迎えることになります。短い任期ではありますが、先ずは一年間、江東区選出の都議会議員として人一倍働かせて頂く所存です。

東京都議会議員としての仕事について

選挙期間中にも度々訴えさせて頂きましたが、私の専門である福祉政策については東京都の管轄であることが多く、江東区議会議員という立場からは、解決(改善)に向けてあと一歩手が届かない、という場面を経験していました。

地方議会では議員が委員会に所属し、審査予定の議決事件及び請願・陳情等に関する協議を行います。
東京都議会では9つの常任委員会があり、私は東京都の福祉政策を管轄する厚生委員会に所属することを希望しております。厚生委員会に所属すると、福祉保健局、病院経営本部に関する事項などが協議でき、私が福祉関連で保有する三つの国家資格や区議会議員時代からの取組を最も活かすことができると考えているからです。

選挙期間前後に、多くの区民の皆様から「さんのへさんが江東区議でなくなってしまうのが寂しい」「江東区に居てほしかった」というお声やメッセージを頂戴しました。

私にとって、区議会議員から都議会議員になることは"江東区のためにできることの幅が広がる"ことだと捉えていた為、こうしたお声の多さに驚きつつも「都議会議員が何をしているのかよくわからない」というのが区民皆さまの本音ではないだろうかと考えました。

そこで、ここで改めて都議会議員としての仕事を説明いたします。仕事の流れ等は区議会議員も都議会議員にも変わりがありませんが、大雑把に分類すると以下のイメージです。

区議会議員:地域住民に密着した具体的な課題解決やサービス改善に取り組む
都議会議員:広域的で大規模な計画・政策決定に携わる

これをもう少し詳しくしたものが以下の表です。

江東区議会議員東京都議会議員
主な役割区の予算や条例の審議・決定都の予算や条例の審議・決定
区長や区行政(執行部)の監視都知事や都行政(執行部)の監視
区民の意見や要望の取りまとめ・陳情請願審査都民の意見や要望の取りまとめ・陳情請願審査
地域の問題解決や生活の向上を目指す活動都民広域的な問題解決や都全体の発展を目指す活動
具体的な仕事例区内の公園や道路の整備について要望の取りまとめ都市計画や交通網の整備について要望を取りまとめる
地域の福祉サービスの充実福祉制度の改善及び福祉施設に対する指導
区立施設(学校、公園、病院)に関する要望の取りまとめ都立施設(学校、公園、病院)に関する要望の取りまとめ
区教育委員会に関すること広域防災計画の策定と実施
都営住宅に関する要望の取りまとめ
児童相談所に関すること
東京都教育委員会に関すること

国会議員と地方議員という二択でいえば、都議会議員は区議会議員と同じ地方議員にあたります。そして、地方議員の主たる仕事は、二元代表制に基づき、それぞれの行政の長(都議会議員であれば都知事、区議会議員であれば区長)が提出した予算案や条例案が適正かどうかを、年に四回(100日程度)開かれる定例会で審議することとされています。

定例会の開催日以外の平日は、都職員や会派の打ち合わせのため都議会に行ったり、地域の皆さまからのご要望をお伺いすることなどが主となりますが、これに加えて、週末も様々な形で地域の皆さまとお話する機会をつくっていく所存です。

所属会派について

小池都政が始まった2016年以降、都知事が提出した議案に都議会が否決した件数はゼロ、予算案に対して都議会が否決された経緯はありません。

私は区議会議員当選後、一期目から、「これはおかしい」と思ったことについてはたった一人でも反対を表明して参りました。そして、反対表明するに留まることなく、すぐに情報公開請求を行い、問題点を明らかにし、できるだけその対案あるいは解決策を添えて、有権者の皆さまに情報公開いたしました。私が定期的にお配りしてきた会報や、各種SNSでの投稿に対し、有権者の皆さまから強い反応があったもの(例:費用弁償撤廃、詳しくはこちら)は、次の選挙を気にする他の議員の行動に、大きな影響を及ぼしたものと推察されます。

何よりも、私は何がなんでも反対という姿勢をとるわけではありません。地方議員の役割である二元代表制をしっかりと果たし、都知事と行政が進めようとしている政策に対して、是々非々の姿勢で注視し、時には、はっきりと反対する勇気を、区議会議員時代と同様に持ち続けたいと考えております。

この政治姿勢を都議会で取り続けてきたのが、小池都知事に唯一物申せる都議である上田令子さん(お隣江戸川区選出、都議三期目)であり、私は都議会において、上田令子さんと二人で会派を組ませていただくことで、この取組を強固に推し進めて参ります。

メンッ!と総括

私は今回の補欠選挙最終日のマイク納めにおいて「愛する事は、行動する事だ」というヴィクトル・ユゴーの言葉を引用させて頂きました。

投票という行動をとって下さった区民の皆さまにおかれましては、引き続き都政への関心をお寄せ頂きたいと思っています。何故ならば、私ひとりの力で都政を動かす事はできず、区民(都民)の監視の目が行政や都知事の暴走を食い止める最大の抑止力になるからです。

私は徹底した情報公開を進め、区民の皆さまのご意見・判断を仰ぐという地域重視の立場を貫き、勇気を持って皆様と共に公約の達成並びに都政改革を進めていく所存です。

地域を愛する皆さま、引き続き、一緒に行動して参りましょう。

さんのへ あや

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