2019年(令和元年)10月02日 決算審査特別委員会

2019.10.02 決算審査特別委員会
録画中継

◯さんのへあや委員 
図らずも、本日最後の質問となりました。
環境学習の充実化についてです。
先日の衛生費でも取り上げさせていただいたとおり、幼少期からの身近なごみや資源の分別について学び、環境問題について考えることは重要であると、皆様と認識を共有させていただいたところです。
現在、本区で行われている環境学習、またごみの分別等について学ぶ学習プログラムがどのように実行されているか、御説明願います。

◯指導室長  
各学校における環境教育の取り組みについてですけれども、各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間等の中でそれぞれの特性に応じて、また相互に関連させながら教育活動全体の中で実施をしています。
小学校では、社会科の学習で4年生が飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理と、自分たちの生活とのかかわりについて学ぶ機会があります。家庭科の学習では、5年生が自分の生活と身近な環境とのかかわりに気づき、ものの使い方などを工夫できることについて学ぶ機会があります。また、総合的な学習の時間等を活用して、6月にカーボンマイナスこどもアクションの取り組みを行い、地球温暖化防止についての意識を高める学習をしております。また、小学校4年生の社会科見学として、東京都の最終処分場である中央防波堤を訪問する学校も多く、今年度、既に35校見学しているところですけれども、ごみの埋め立てについて理解を深める学習等を行っております。
以上です。

◯さんのへあや委員  
主に小学校4年生を対象に、環境学習、別名ふれあい指導を実施されているとのこと、承知いたしました。
小学校4年生対象とのことなんですけれども、給食の後の学校清掃などは小学校1年生から取り組まれていると思うので、ごみの収集や分別について考える機会というのは、小学校に入学する早い段階からあるものと考えます。
そもそも、この環境学習というのが1970年代、アメリカで始まったものなんですけれども、そんなアメリカでさえ、こどもたちがみずから学校を清掃するという機会はありません。環境先進国として各国から模範とされているドイツでも行われていません。私は、中学、高校とアメリカ系のインターナショナルスクールに通っていたんですけれども、やはり小学校のころ、自分たちで教室を掃除していたと言うと、かなり周りから驚かれまして、同時に大変感心されたということがあります。
ちょっと話それてしまったんですけれども、清掃する機会やごみの分別、環境問題について考えることに、日本の小学生というのは幼少期から恵まれていると思うので、ぜひより早い段階からの環境学習の充実化、また江東区の歴史的なごみ問題にもしっかりと触れるなど、今後の展開についての見解を伺います。

◯指導室長  
教育委員会が小学校環境教育副読本としまして、小学校3、4年生用の「環境を守るのはあなた」、このような冊子です。こういったもの、また小学校5、6年生用の「地球SOS」を作成、配付しまして、環境教育の授業での活用を図っているところです。
今後も、地球環境を守るために積極的な行動を促す教育を進めてまいりたいと考えております。
また、ごみ処理車を活用した学習やCO2削減に向けた取り組み等、学校におけるこどもへの環境教育については、各所管と連携を深めながら取り組みを進めてまいります。
今後、新しい学習指導要領が全面実施される機会を捉え、例えばですけれども、SDGsですね、こういったものなどの学習を深めていきまして、こどもたちが持続可能な社会の担い手となれるよう、主体的に学びを深める環境教育の一層の推進に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

◯さんのへあや委員  
副読本などの活用を生かして、今後も積極的に取り組まれるとのこと、承知いたしました。
私は、先日の衛生費での質問においても、そこで環境学習に関する前向きな御答弁というのをいただいております。また、本区内にある中央防波堤、先ほどおっしゃっていただいた中防処理施設や埋立地の見学は、そもそも区外からの小学校の見学も受け入れているということで、45校中35校、今回実施されたという現状も把握しております。
私、当初、水陸両用バスを使って、海から埋立地を見学するのはどうかということもちょっと思ったんですけれども、相当な予算がかかると思います。環境学習に関する予算というのを拡大せずとも、やはりごみ問題と長年向き合ってきた江東区の歴史的な経緯ですとか、ノウハウだったり、ツールだったりというのも、十分に環境清掃部のほうで持っていると思いますので、そちらと連携を図りながら、引き続き充実化に向けてぜひ取り組んでいただきたいと思います。
以上です。

質問数:3

出典:江東区議会会議録