2023年(令和5年)10月19日 防災・まちづくり対策特別委員会

◯さんのへあや委員  
 3点伺います。
 震災の被害想定について、令和4年5月に東京都防災会議で決定された被害想定が今回の江東区地域防災計画の令和5年度修正に新たに反映されています。
 1点目の質問が、計画の47ページに、マンション防災における自助・共助の構築のうち、区民に対する啓発として、マンション防災に係る各種冊子・パンフレットの作成、配布とありますけれども、仕方のないことなんですが、今、江東区でホームページ上に公開、配布している集合住宅防災ガイドブック上の被害想定というのは古いもののままになっております。こちらのガイドブックはいつ頃までに改訂予定なのか。また、計画の修正に併せて、在宅避難や垂直避難の重要性について、より丁寧にガイドブックで触れる必要があるかと思いますが、その点、区の方針を伺います。
 2点目の質問が、今年の4月下旬に東京都が、江東5区や高速道路会社と協定を結んで、大規模水害時において高速道路と一般道をつなぐ傾斜路の部分を緊急避難先に活用するという方針を立てています。計画上の145ページ以降を確認する限りは、特にこうした協定については触れられていないのですけれども、区民の方からも多々お問合せをいただきますので、今後、江東区として区民にどのように周知啓発を行っていくのか。
 3点目は、42ページに、今年の9月30日締切りで実施いただいた、そなエールギフトについて触れられていますが、申請数や申請内容について、江東区の地域防災を考える上でも非常に重要なデータとなりますので、取りまとめをされていたら教えてください。もしも集計中であれば、次回の委員会までに取りまとめをお願いしたいと思います。
 以上、3点伺います。

◯防災課長  
 まず、マンションの集合住宅防災ガイドブック等の改訂につきましては、さんのへ委員御指摘のとおり、被害想定が古いというのは認識しておりまして、来年度に改訂をする予定ではございます。また、今御指摘いただいた在宅避難とか垂直避難というのは非常に重要なテーマ、キーワードになりますので、その辺は十分盛り込んでいきたいと考えてございます。
 高速道路の協定につきましては、今回の計画には盛り込んでございませんが、協定は結んだものの、実効性についてはまだまだ実は課題があると。高速道路のランプ、例えば、錦糸町駅の周辺の方が対象となりますけれども、緊急安全確保という最終段階において、そういうランプの傾斜路に逃げてもいいですよという案内ですけれども、現状の計画ではそこに区の職員もいて、バスがそこに来て、臨海地域を目指すような計画にはなってございますが、やはり実効性というところでまだまだ詰めていかないといけないというところがあって、それは東京都等と今後も詰めてまいりまして、ある程度整理ができた暁には、しっかりと区民の皆様に周知啓発していきたいと考えてございます。
 最後のそなエールギフトの状況でございますけれども、直近値としましては、申請率は73.2%となってございまして、申請も締め切ってございますので、おおむねもうこれで頭打ちかなと考えているところでございます。21万世帯から申請がございまして、一番の人気は防災リュックのセットが第1位と第3位を占め、第2位にはモバイルバッテリー、第4位にはカロリーメイト、第5位には携帯トイレと、様々お選びいただいたかなと思ってございます。進捗状況については、第4回の、次の委員会の中で御報告させていただきたいと思ってございます。
 以上です。

◯さんのへあや委員  
 ありがとうございます。1点目の集合住宅防災ガイドブックのところに関しても、今後、丁寧に在宅避難について御説明いただけるとのことでした。よく区民の方から、港区の「高層マンション震災対策ハンドブック」が非常に分かりやすくて、副タイトルに「在宅避難のすすめ」というのが書いてあるんですね。マンションにいて、この場合だといていいとか、この場合だと避難したほうがいいとかというのが非常に分かりやすく記載されていますので、こういったところをぜひ御参考にしていただけたらと思います。
 以上です。

出典:江東区議会会議録