2022年(令和4年)9月30日 決算審査特別委員会

◯さんのへあや委員  
 簡潔な御答弁に御協力いただきますようお願い申し上げ、最初に細街路拡幅整備事業について伺います。
 本事業は、幅員4メートル未満の道路において、緊急車両が通る幅員を確保するために、敷地の所有権者、借地権者からの申請を受け、区が拡幅整備工事を行うものです。年々リスクが高まる首都直下型地震ですとか、火災などに備える防災面からも非常に重要な取組です。
 令和3年度計画では、拡幅整備延長900メートルであったのに対し、実績は525メートルとのことです。申請件数と実際に工事が行われた件数を伺います。

◯建築調整課長  
 さんのへ委員の御質問に対してお答えいたします。
 令和3年度の整備件数51件、整備延長525.1メートルが実績でございます。例年に比較しまして少々少なくなっておりますが、その要因につきましては、オリンピック・パラリンピック期間中に工事を停止していたこと、それから受付終了を早めたことでございます。
 以上です。

◯さんのへあや委員  
 工事の受付停止期間があったとのことです。
 令和4年度以降は、事業計画が1,000メートルにまで拡張されていますが、今後、本事業の実施方法について、どのように改善をされる予定でしょうか。
 また、江東区には幅員4メートル未満の道路が、現状、あとどれほどあるという認識でしょうか。

◯建築調整課長  
 今年度におきましては、昨年度に積み残してお受けできなかった分と合わせまして、おおよそ70件程度を予想しております。整備延長においては、令和3年度を上回るものとして推測しております。
 もう1つの御質問でございます。
 現在、20.5キロメートルほど、昭和61年から工事のほうを進めておりまして、整備延長のほうを完了しております。残りが185キロメートル程度ということでかなりの時間はかかるのですけれども、今後、工事を行ったところにつきましては、災害路整備の事業の案内チラシの配布、それから引き続き事業が進むように啓発を継続してまいりたいと考えております。
 以上です。

◯さんのへあや委員  
 185キロメートルほど、あと残っているということで、本事業は、敷地の所有権者、借地権者から申請があって初めて対応できるというもので、ある意味、区民の方の理解ですとか、善意に頼らなければならないという現状があります。これから建物の建築を進める方に対しては、その前の段階で、本事業について知っていただくことで、よりスムーズに申請が行われるものと思います。
 例えば、江東区では建築確認申請があった後、もしくはそれと同時に、細街路拡幅整備協議届出の提出が求められますが、新宿区ではこの協議書を、建築確認申請等を行う30日前までに提出しなければならないというルールを設けています。既に建築がされていて、道の拡幅は可能なのに申請いただけないという地権者の方に対しても、先ほどチラシなどで周知されるというお答えでしたけれども、引き続き本事業についての周知とともに、申請手続の改善を求め、次の質問に移ります。
 本区管理の公園における清掃について伺います。
 先ほどの答弁の中で、令和3年度における公園・児童遊園・あそび場の清掃に要した費用は、約2億5,300万円とのことです。江東区は区が管理する公園数も多く、清掃にも多額の費用がかかると理解しております。公園の規模のみならず、各公園において、清掃実績回数をそれぞれ設定しているとのことですが、どういった基準で各公園の清掃の頻度を決めておられるのでしょうか。

◯施設保全課長  
 清掃頻度の基準でございますけれども、公園面積、それから利用頻度により、週一、二回実施することをベースとしまして、その中でも特に利用率が高い、例えば駅前公園などにおきましては清掃回数を増やす、そういった対応をしているところでございます。
 以上です。

◯さんのへあや委員  
 コロナ禍で活動できない時期もあったのですが、私は、江東区が実施するアダプトプログラムを利用して、月に1度、豊洲ぐるり公園を含む豊洲六丁目付近において、プロギングというごみを拾いながらマラソンをするという歩行のスポーツイベントを、区民の方とともに実施してまいりました。令和3年度は、延べ234人に御参加いただき、計66キログラムのごみを拾うことができました。こうした清掃ボランティアの有効活用によって、清掃費用の削減にも寄与できるものと考えますが、いかがでしょうか。具体的には、清掃頻度が高い公園の情報を定期的に環境保全課と共有し、その近くで活動するアダプトプログラムの団体に情報提供したりですとか、積極的な活動を呼びかけるというものです。

◯施設保全課長  
 公園等を快適に御利用していただくためには、各公園の平等性を考慮し、ある一定レベルの衛生面を維持していかなければならず、そのレベルを維持するためには、委託による清掃業務は必要だと考えております。
 現在、清掃ボランティアにつきましては、環境保全課で、さんのへ委員がおっしゃったとおり、江東区アダプトプログラム事業が行われておりまして、この中で、公園清掃に御協力いただいている団体もいらっしゃいます。こういった公園につきましては、一定レベル以上の衛生状態が保たれていると考えております。
 さんのへ委員御指摘のとおり、情報の共有といったことにつきましては可能であると考えますので、今後も環境保全課とともに、公園の魅力向上に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。

◯さんのへあや委員  
 ありがとうございます。活動している当事者としては、あまり喜ばしいことではないのですけれども、ごみが落ちているほうが、すごくやる気が上がりますので、ぜひ、御活用いただきたいと思います。
 もう時間がないので質問は割愛させていただくのですけれども、民間団体のこうした活用以外にも、清掃費を抑えるために全区的な取組を引き続きお願いして、質問を終わります。

出典:江東区議会会議録