5月より、江東区議会議員としての職務が始まりました。
議員になると先ず行われるのが所属会派についての話し合いです。議会によっても異なりますが、初顔合わせから3〜7日ほどで会派の申請が締め切られます。(江東区では提出期限が5月13日(月)迄、初登庁の5月9日(木)から5日間の期限でした。)
そもそも会派とは…議会は、党という団体ではなく、会派で構成されます。国政政党に所属している多数の議員はそのまま会派を組みますが、私のような少数派の政党議員は会派に属さないままでいると、一人会派あるいは無所属という扱いになります。(江東区は無所属扱い)
江東区議会において無所属という立場でいると、議会運営の一部の仕事に携われなくなってしまうデメリットがあります。・希望する委員会に所属出来ないかもしれない。・質問回数が年に1回(15分間)しか与えられない。・会派幹部会、議会運営会に参加する事ができない。
それを嫌って、党の枠組みを越えて会派という仲間を組むことで、議会の中のより多くの場面で、交渉したり、賛否の表明をすることができるようになりますが、会派を組むことにはデメリットもあります。・自分の意見よりも会派としての意見を優先しなければならない。(会派の中では個人の主張は通らないので、検証する機能が失われかねない)
・会派の中で与えられた役職の仕事が増え、時間をとられてしまう。(自分を信じて投票してくれた区民の為…ではなく、いつしか会派の維持の為、自分の再選の為、という考えになりかねない)
それでも、会派に所属する方が良いのでは…?と迷うことも勿論ありましたが、ずっと頭から離れなかったことがあります。それぞれの政治信念があり、それに対して区民の皆様からの投票を受けた議員が、当選から約三週間という短期間の中でどのように組む相手の議員を選定するのか、ということです。・組む相手の議員が、自分と同じ方向性を向いてるのか・組む相手の議員が、足の引っ張り合いをしない者なのかどうか・組む相手の議員が、心から信頼できる仲間なのかどうか
この短期間で会派を組まれた方々に対しては、よく決められるなぁ…の一言。超スピード婚並みの判断力です。(勿論、選挙が始まる前から会派のお誘いや話し合いをされている事もあります。)

掲題にある、何故さんのへは会派に所属せずに無所属を貫くのかについての話に戻ります。
確かに、会派に所属すると、仕事はやりやすくなり、議員として楽だと思っています。
しかし、江東区は仲良し議会と言われており、第一会派、第二会派と呼ばれる大きな会派が共に過去の予算決算の決議に賛成しています。
議会の本来の機能であり、議員の仕事でもある議決のチェック機能が今の江東区議会では緩んでいる…と感じています。
そして、議員としての活動を長い目で見たときに、一人で動ける地盤をコツコツと作り上げていく事が大切なのではないかと思っています。
早速、選挙中に知り合った方からの「ミラーが必要な交差点がある」という陳情を受け、それを共に解決すべく動いており、明日職員の方と現地視察を行います。
しがらみのない立場からスピーディーに物事を解決する為に動けるのは、無所属議員だからこそだと感じています。
長いものに巻かれない、強くて大きな勢力に一人でも真っ向から立ち向かえる、常に区民の自由を守り、味方である議員でありたい。
この政治信条を忘れずに、無所属として活動して参ります。

今後とも引き続き宜しくお願い致します。


さんのへ あや

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