はじめに
先日、引退を表明した明石市の泉市長が地域政党の立ち上げを表明しニュースとなりました。
参照:神戸新聞『引退表明の明石・泉市長、地域政党立ち上げへ 来春の市長選と市議選に候補者擁立する意向』
私が所属している「自由を守る会」は東京の地域政党です。
また、私は今年度より全国の地域政党が集う地域政党サミット(地域政党連絡協議会)の事務局長を仰せつかっております。
本ブログでは、地域政党についてのご紹介、また、本を出版した旨と神戸にて開催された地域政党サミットのご報告をさせて頂きます。
地域政党とは
地域政党を簡潔に説明すると、地域が独自で抱える課題や実情に見合った政策立案し、地域住民ニーズに叶った政策を遂行する政治集団です。
地域政党は国政政党と違い、「国政ありきの政治」というしがらみがありません。
国政の情勢に左右されず、地方分権に基づいて地域に根ざした政治活動を行う集団が地域政党です。
とは言え、現在も地域政党を名乗り活動している議員は全国的にも少数です。
「選挙で落ちる事が不安」「議員として楽な仕事がしたい」「目の前の区民よりも上の言う事を聞く」という考えが少しでもあれば、地域政党ではなく国政政党に所属する方がメリットがあるからです。
特定の支持団体・しがらみを持たない代わりに、結果を残せなければ落選のリスクがつきまとう。たとえ苦労してもあらゆる事を自分でやる。目の前の区民の為に仕事をする。
全国の地域政党に所属する議員さんと接してきましたが、こうした強い信念とその覚悟を持った人が多い印象です。
勿論、地域政党を名乗らずに無所属で地域における政治活動をされている方も沢山居られると思います。
地域政党の知名度を向上させ、理念に賛同して頂ける方を募り、全国でしがらみなく戦う議員達の"横の連携"を強めて行く事が目下の課題と考えています。
ご報告①地域政党に関する本を執筆しました!
この度、地域政党に所属する一議員として記録を綴った本『情報オープン・しがらみフリーの新勢力』を執筆しました。(私は160ページから165ページを担当させて頂きました。)
楽天、Amazonでも取り扱っておりますのでご興味がある方は是非お読み頂けますと幸いです。
地域政党に所属する議員紹介の他にも、地域政党としての現状や課題についても学術的に論じられています。
他の地域政党の取り組みも参考になりますし、1人でも闘う為のノウハウは地域政党に所属しない議員の皆様にも是非知って頂きたいと思います。
ご報告②地域政党サミットin神戸に参加して参りました!
2022年11月6日(日)に神戸で開催された地域政党サミットに参加して参りました。
地域政党サミット(地域政党連絡協議会)では、以下の3つを目的として全国で年に1回以上開催されています。
1.地域創生改革を進展させるために地域政党として共同して活動を展開する。
2.地域政党活動に関する政策、組織、運営などに関する情報交換を密に図り、地域政党運動の先駆けとして全国にネットワーク化を働きかける。
3.健全な二元代表制の実現を図るために地方議員、地方議会の質の向上に向けた情報交換・事例共有・政策研究を推進する。
今回の研究テーマは「地域のチカラで教育を変える」。私も参考にさせて頂いた「PTAのトリセツ」執筆者の皆様がお越しになられ、大変多くの学びを得る事ができました。
地域が抱える様々な教育課題や先生の働き方改革に取り組んでいくかという主なテーマに沿って、行政側に働きかけるための具体的な術を学ぶ事ができました。
特に神戸市にて実施された交通系カードシステムによる教員の勤務実態把握調査(どれだけの残業が行われているか)、学習格差是正への取り組みは目から鱗が落ちる内容でした。
先生の働き方改革として、教科担任制の導入・推進に向けて引き続き取り組んで参ります。
まとめ
無所属で活動をしていると、同調圧力や数のチカラなど、様々な壁にぶつかります。
「長いものに巻かれた方が楽だよ」という甘い囁きを振り切って、1人で闘うにはどうしたらいいのか。
迷った時に、先陣を切って闘ってきた地方議員の大先輩方やからの薫陶を受けたり、仲間の議員と励まし合ったり、切磋琢磨しあえる環境が私にとっての地域政党です。
私は議会では1人だけれど、全国に仲間がいる。
これからも地域政党に所属する議員として恥ずかしくない様学び続け、区民の皆様のお役に立てる様精進して参ります。
さんのへ あや