第二子出産から半年が経過し、先日念願であった母乳のドナー登録を行って参りましたので、動画とブログにてご紹介させて頂きます。

なぜドナー登録に至ったか

動画でもご説明させて頂きましたが、第一子育児中に授乳育児中は献血ができないと知った事をきっかけに、何か他に協力できる事の一つとして母乳バンクの存在を知りました。

また、江東区にある昭和大学豊洲病院に母乳バンクはありますが、ドナー登録は行われていません。
そこで、多くの江東区民の方に母乳バンクの存在を知って頂き、ドナー登録所も江東区内に作って頂けたら嬉しいなぁ…という願いもあります。

2020年当時、母乳バンクに関するツイート

その為にもまずは私自身がドナー登録者となり、体験を通じて皆様に情報を共有したいと考えました。

ドナー登録までの流れ

  1. 日本財団母乳バンクさん(https://milkbank.or.jp)若しくは日本母乳バンク協会さん(https://jhmba.or.jp)のホームページからドナー登録申請フォームにて申請を行います
  2. 申請内容に問題がなければ、以下の方法で問診・血液検査に進みます。
    ①東京:バンク室より問診予約サイトをご案内(ドナー登録希望者がWEBで予約)
    ②静岡・滋賀:バンク室より各病院の問診連絡先をご案内(ドナー登録が各病院に予約)
    ③京都2施設:バンク室よりドナー希望者に連絡先共有の同意を得た上で、各病院に連絡。各病院からドナー希望者に連絡し、問診予約調整。
  1. 当日病院にて問診と血液検査を行います(私は港区にある日野原記念クリニックに行きました)
    血液検査ではHIV1/2, HTLV-1, B型肝炎、C型肝炎、梅毒などの病気の有無を確認します。
  2. 後日献血の結果がメールで送られてきますので、それを以てドナー登録は完了となります。

ドナー登録後の流れ

  1. 授乳とのバランスを取りながら、余剰分の母乳を搾乳します。
  2. 搾乳した母乳は手順を守り母乳パックに入れ、清潔な袋にまとめて他の食品と混ざらないように冷凍します。
  3. 搾乳器を利用する場合は、細かなパーツの洗浄・消毒を行います。また、送付前にも目視で異物の混入がないか確認をします。※異物の混入があったものは、ドナーミルクとして使用できません。
  4. 冷凍母乳を搾乳チェックリストと共に冷凍便で当母乳バンクに送付します。

なぜドナーミルクが必要なのか?命を繋ぐ取り組みについて

動画内でも少し触れさせて頂きましたが、日本では年間約5000人もの赤ちゃんが超早産・極低出生体重児(体重1,500g未満)で生まれ、ドナーミルクを必要としているとのことです。


早産で産まれた場合、なんらかの理由で母乳が出ない、または出ても赤ちゃんにあげられないケースが発生します。そんな時、お母さんから⺟乳があげられるようになるまでの間をつなぐのが「ドナーミルク」です。

現在では、⽣まれたときの体重が1,000グラムに満たない未熟な⾚ちゃんが助かる時代になりましたが、
そんな⾚ちゃんたちの⽣死にかかわるのが壊死性腸炎という腸の⼀部が壊死してしまう病気です。
壊死性腸炎は、⺟乳で育てたときよりも粉ミルクで育てたときのほうが⾼い確率で起こることがわかっています。

ドナーミルクは、超早産や極低出生体重の⾚ちゃんの腸を少しでも早く成熟させ、その赤ちゃんの命と将来にわたる健康を促進する役割を担っているのです。
(引用元:https://milkbank.or.jp/about-milkbank/)

ドナーとなった感想

第二子は保育園に預けている間は粉ミルクを飲んでおり、私はその間に定期的に母乳を絞る必要性がありました。せっかく出ている母乳が他の赤ちゃんや研究のお役に立てるのであれば、これに越したことはありません。

そこで早速ドナー登録を行い、仕事の合間にドナーミルクを提供することになりました。

ただ、率直な感想を申し上げますと、ドナーミルクの提供は自身の子ども以上に気を遣う作業であり、
思ったよりも時間がかかってしまうことが唯一の難点です。

搾乳機は毎回しっかり洗浄・消毒をします

しかし、これで赤ちゃん達の尊い命が救えると考えれば全く苦ではありません。
私の体から母乳が出続ける限り、命を繋ぐ為の取り組みの一助となれれば本望です。

また、6月には日本財団母乳バンクさんへの視察も予定しておりますので、皆様からも母乳バンクへのご関心を少しでもお寄せ頂けたら幸いです。

さんのへ あや

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