2020年(令和2年)03月03日 予算審査特別委員会

2020.03.03 予算審査特別委員会
録画中継

◯さんのへあや委員  
たばこ対策事業のうち、新たな取り組みである禁煙外来治療費助成金についてです。区民100名を上限に1人1万円の禁煙外来治療助成費が本事業に組み込まれていますが、どのように本事業を周知させるのか、また初年度、何名に対して事業による助成を見込んでいるのかお伺いします。

◯歯科保健・医療連携担当課長  
チラシを作成したり、あるいは区報、ホームページ等で周知を図ってまいります。
何名に対してということですが、登録をまずしていただくのですが、登録を100名としています。

◯さんのへあや委員  
登録を100名とのことで承知いたしました。
ちなみに、札幌市が先着75名に禁煙外来1万円補助という、本事業と近い政策を既に実施しているのを御存じでしょうか。こちらの結果ですが、平成29年度32名、平成30年度35名です。札幌市の人口は195万人です。人口52万人の江東区で100名の登録者数が集まるかどうか、見込みが甘いと思います。
江東区がこういった事業を実施することによって、たばこ対策に前向きであることが区民に示せるので、本事業を否定するものでありません。ただ、見込みが甘かったり、計画性がない事業に対して予算を出すわけにはいきません。そもそも本人にとってメリットがなければ、禁煙を促すことはできません。
大事なのは、禁煙したいという本人の意思を芽生えさせることで、それがないとどれだけ補助を出しても無意味だと思います。それはこの場にいる喫煙者の方が何より御存じだと思います。おもしろくない映画の料金を無料にしても見に行かないのと全く同じです。
もしも私が同じ予算100万円でたばこ対策事業を発案するのであれば、補助金などのデメリットをなくす事業ではなくて、喫煙者の立場に立って、禁煙の魅力を高めるメリットを与える事業を考えます。例えば禁煙に成功したら御飯がおいしいと聞きますので、豊洲市場などと組んで、禁煙しておいしいものを食べようというイベントを開催したり、禁煙する人に対するメリットを前面に押し出したものを提案します。先着10名様に、禁煙に成功したら10万円分の江東区で使える商品券をプレゼントするというのも効果があると思います。
賛否あると思いますが、喫煙者は減少傾向にありますので、こういった深く狭いターゲット政策こそが、たばこ対策事業においては効果的であるということを認識していただき、禁煙外来治療費補助についての効果は慎重に見直していただきたいと思います。来年の決算でどういった効果があったか、また伺います。
みんなでまちをきれいにする運動事業のうち、禁煙表示路面シートについての質疑は、時間の都合上割愛させていただきます。
以上です。

◯委員長  
お諮りいたします。議事進行上の都合により、暫時休憩いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

◯委員長  
御異議がありませんので、暫時休憩いたします。
なお、再開時間は午後1時とさせていただきます。
午前11時48分 休憩

質問数:2

出典:江東区議会会議録