2020年(令和2年)10月19日 防災・まちづくり・交通対策特別委員会

◯委員長  
よろしいですか。ほかに。

◯さんのへあや委員  
避難所運営に関して2点質問させていただきます。
1点目が、今年9月に九州地方を襲った台風10号において、西日本の8県116市町村において、少なくとも514か所の避難所において定員が超えてしまって、新たな受入れが不可能となってしまったというケースがありました。こちらのメインの理由としては、コロナ禍における避難所の収容力の低下が理由とされています。
1点目の質問なんですが、江東区においては、この地域によって避難所がやはり満員になってしまうというケース、こちらをどのくらい想定されているのか。
2点目は、多摩市においてはそういった状況を避けるために、避難所の混雑状況というのを公表する試みが行われています。このように避難所間における情報の共有体制ですとか、そういった情報が区民に対してどのように公表されるのかというところ、この2点、御回答をお願いいたします。

◯防災課長  
それでは、2点の質問にお答えいたします。
まず、避難所の収容力の想定でございますけれども、私どもといたしましても、今回コロナ禍においては適切な間隔確保ということが重要になってくると考えてございます。現在、そうした検証は進めているところでございますけれども、ざっくり数字で申し上げますと、例えば拠点避難所となる区立小中学校の体育館、体育館においては、通常でいけば350名以上、350から400名ぐらいの収容人数があるところ、今回そうした間隔を適切に確保するということによりまして、恐らく100名ぐらいに減ると、いわゆる3分の1ぐらいに減ってしまうという想定がございます。
このため、各避難所においてはこれまでよりも収容人数が落ちるということが想定されておりまして、現在文化センターですとかスポーツセンターといった施設を新たに活用するということ、それから、体育館のみならず区立小中学校、義務教育学校においては、教室の活用も検討するということで考えてございます。
それからもう1点目の避難所の混雑状況におきましては、現在江東区では、安全安心メールというもので、そうした情報等をお流しするということもしておりますけれども、この7月には、もう一つ、防災マップアプリというアプリも区では提供してございますけれども、その防災マップアプリのほうで安全安心メールと連携して、そうした中で、避難所の開設状況ですとか、それから、混雑状況等も今後表示をしていけるのではないかということで現在検討してございます。
以上でございます。

◯さんのへあや委員  
検討するとのことで分かりました。
やはり江東区民全員分の避難場所というのを、江東区が用意するのは非常に厳しいのではないかなと思っております。やはり不足しているのであれば、こういった収容力の低下で不足をしているのであれば、その旨というのを日頃から区民に対して、率直に公表すべきだと思いますし、在宅避難、垂直避難という言葉もありますけれども、こういったところを事前に区民の方がしっかり検討できるような情報発信というところ、強く江東区として責任を持って行うように要望させていただきます。
以上です。

<略>

◯委員長  
本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。

◯さんのへあや委員  
自主避難施設の早期開設というところで、避難に当たっては自宅での安全確保が可能な場合には、自宅避難をお願いするというふうにあるんですけれども、これは誰が誰に働きかけて、誰が判断するのかというところがちょっと分かりにくいので、そこを教えていただきたいのと、実際に、この避難行動要支援者の定義の中に、自ら避難することが困難でというところがあるんですけれども、必要な情報をまず迅速に把握できるかというところも課題になってくるかと思うんですけれども、この要件になってくるかと思うんですが、実際にハザードマップが全戸配布された際に、盲目の方に、私、ハザードマップの点字化が難しくても、せめてブックレットは点字化をしてしっかり情報をお伝えすべきじゃないかというのを、ずっと提案させていただいているんですけれども、そういったところをしっかり情報発信をした上で、この自宅避難ができる、できないという判断が可能になってくると思いますので、ちょっとその点字化というところも1点お願いしたいのと、また、追加でちょっと恐縮なんですけれども、この避難行動要支援者の中に、外国人の対応というのが入っているのかどうか。
去年の台風19号の際に、やはりこの外国語対応の情報発信というところが非常に課題になったかなと思っておりまして、実際になかなか英訳でそういった情報が出なかったものですから、私自ら英語で、自宅にいる方は3階以上に逃げてくださいというふうに情報発信したところ、うちが2階までしかないんだけど、どうしたらいいかというやっぱり英語で、そういうのが返ってきたりして、そういう対応に追われたという記憶があります。
今回福祉に関することなので、ちょっとここに入ってこないかもしれないんですけれども、そういった外国人の方、さらには妊婦さんですとか、いろいろな方がこの要支援者というところに入ってくるかなと思いますので、ちょっと定義の再度確認というところをお願いします。

◯防災課長  
それでは、3点の御質問にお答えいたします。まず、在宅避難をされる際の御判断ということになりますけれども、今回区のほうではハザードマップを全戸配布させていただいています。そうした区のほうとしては、御判断いただく材料は御提供しているということになります。
実際にその要支援者のどなたが判断するかという、基本的には御本人ということになりますけども、御本人での判断が難しいという場合は介助者等の判断により、そうした避難行動を決めていっていただくものというふうに認識してございます。
それから2点目のハザードマップの点字化につきましては、現在そうしたそのニーズ等も、把握をしないといけないというところもありますので、そうしたことは今後研究課題ということでさせていただければというふうに考えてございます。
それから3点目の外国人の方ですとか、それから妊婦の方ですとか、そうした方の、いわゆる要配慮者という方の定義ということでございますけれども、要支援者と要配慮者とちょっと言葉があるんですが、今回こちら要支援者ということですが、要支援者は基本的にやはり、より積極的な支援が必要な方というふうに考えてございまして、今回、お一人では要は避難ができない方ですとか、避難される際に介助が必要な方というのがこの要支援者に当たると思われます。
一方で、要配慮者というのは、それよりは避難の際の助力というのは、そこまでではないかもしれないけども、配慮が必要な方ということで、外国人の方ですとか、それから妊婦の方というのが、そうした要配慮者のほうに含まれるというふうに考えておりまして、ただ、いずれにいたしましても、こうした方々については、何らかの行政からの支援というのは必要だということは認識してございますので、そうした方々に応じた、支援の在り方ということにつきまして、今後とも検討してまいりたいというふうに考えてございます。
以上でございます。

◯さんのへあや委員  
点字化の点について、自身で判断が難しい場合は介助者の判断に任せるということで、さらに点字化に関しては研究課題というふうにおっしゃっていただいたんですけれども、実際に盲目の方にお話を聞かせていただくと、やっぱりそういったものが手元にあるだけで安心感が違うと。江東区として、発行している区報なども点字化を積極的に行っているのであれば、何でこの点字化を行うこと、ハザードマップの点字化が研究課題となってしまうのか。実際に必要、ぜひあったら欲しいですという声があるので、そういったものを待つのではなくて積極的に拾い上げていって実現していただきたいなと強く要望いたします。
以上です。

<略>

◯委員長  
本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。

◯さんのへあや委員  
すみません、参考までに教えていただきたいんですけれども、今回ワンルームがほとんどのマンションではあるのですが、今御紹介いただいたように大きなマンションが2つ、そのうちの1つに保育所が造られる計画になっています。
もう一つの常盤に建てられるこちらのマンションなんですけれども、店舗が入ると。去年、地域住民の方からお話を伺った限りですと、かなり保育待機者が多くて、保育所の要望が高い地域であったんですけれども、こういった計画が立てられるどの段階で、江東区として例えば保育所の併設をお願いする、依頼できるですとか、話が聞けるのかというのをちょっと教えていただきたいんですが。

◯住宅課長  
保育所の整備に関するお尋ねでございますが、保育所の整備に当たりましては、基本的にファミリー向けのマンションで協力金というのをいただいてございます。30戸以上になりますと戸当たり125万ということでいただいているんですけども、そうした関係上、事業者が保育所を整備していただいたお金と、区が本来もらうべき協力金とを相殺するというスキームで、保育所の整備をお願いすると。
規模的には151戸以上の世帯用マンションについて、そのマンションごとの戸数がございますので、それに伴って協力金の金額が違ってくると。その協力金の見合いの中で、保育所を整備していくという流れでございます。
お尋ねの5番の常盤のマンションにつきましては、世帯用13戸ということでほぼワンルームということになりますので、協力金が発生しないと。したがって、区としてはその部分で協力金の相殺というルートでの保育所は求めていかないと、そういう流れでございます。
以上でございます。

質問数:5

出典:江東区議会会議録