先日で委員会が一通り終了し、議事録が出てくるまでのこのタイミングで財政についてしっかり学ぼうと思ったのをきっかけに、「特別区財政研究講座」(主催:一般社団法人財政デザイン研究所)に参加して参りました。
敬遠されてしまう程専門的すぎる財政の理解と、役所任せの財政運営をチェックし、適切に展開されるのを担保するのも区議会議員としての重要な役割だと認識しております。
皆様の持たれているイメージとして、特別区(東京23区)は人口も増えて税収もあるし、黒字だし上手く回っている、余裕がある、という事が挙げられると思います。
黒字で回っている予算決算だったら安心ね!
特に区民が目を光らせなくても、お役所に任せておけばいいでしょう。
…と思われてしまうかもしれませんが、特別区にも将来的な課題があります。
例えば、ふるさと納税。なんと江東区は2018年度ふるさと納税により18億円もの税収が“流出”してしまっています。(※2018年度総務省資料より)
他にも、超高齢化。江東区は現在4〜5人に1人が高齢者とされていますが、2045年、東京は3人に1人が高齢者になると予測され、地域包括ケアの崩壊、生活保護受給率の増加が懸念されています。
その他、待機児童問題、児童相談所の設置など、不測の事態(防犯・防災)を備える事も考えると将来の財源が確保できるかは“不透明”というのが今の状況なのです。
そんな先行き不透明な中でこれからも区民の皆様がが安心して幸せに暮らせる江東区にするため、財政分析のプロになりたい…!
その思いで知識を詰め込み続けて約7時間…
おおお…これは面白い!!!
人件費が減ってると思いきや非正規雇用の方への給与が物件費として増加していたり、
財政健全化の指標から財政を見ると、それぞれの区が持つ課題や歴史的な背景を知る事ができたりと…当たり前ですが、23区の中でも財政運営状況が違って見えて面白いです。(貯め込んでいる事にはそんなに変わりは無いですが…)
今日は歳出・歳入の区分と費用項目を頭に叩き込むので精一杯でしたが、江東区財政の課題としては、貯め込んでいるお金の用途が適切なのか(そもそも江東区は何のために貯金しているのか)、将来に向けてとって置くのに適切な額なのか、しっかりと追及する必要性があると感じました。
余談ですが、いつか江東区の財政白書を作りたい!!と思っています。
時間も手間もかかりますが、膨大な数字を分かりやすくイラストやデータに変える事でより多くの人に興味を持っていただけるかもしれないと。
あわよくば、ツッコミどころ満載の財政運営に対して「なんじゃこりゃ!?」の疑問を持って頂けたら、江東区の背筋もピシッとするかもしれません。
とりあえず、江東区の過去10年分の決算カード(総務省バージョンと東京都バージョン)、財政状況資料集をしっかりと読み込める様に精進します。
次回は、委員会等のご報告をさせて頂きます!
さんのへ あや