2019年(令和元年)10月07日 厚生委員会
◯さんのへあや委員
今回のこの公設民営化というのは、効率的に経費をどんどん縮減するという意味でも大いに賛成で、どんどん進めていただきたいところではあるんですけれども、1点ちょっと懸念しているところがありまして、この第1次、第2次の審査の中で、今後その場所で働くであろう保育士さんたち、また職員さんたちのその賃金だったりお給料だったりというのは、どのように評価をされていて保障されているのかというのを1点、まずお聞きしたいです。
◯保育計画課長
保育士の方々への処遇を評価する項目ということの御質問でございますが、まず、第1次審査におきましては、保育園運営に関する考え方、この中で職員の採用、育成、健康管理、こういった項目で主に審査を行っているところでございます。ですので、逆に賃金の高い、低いというような評価項目はございません。
ちなみに、今回の選定に当たりまして、今回の候補者の評価は3者の中で最も高い評価となってございます。
次に、第2次審査、こちらでございますが、現在運営園の運営管理体制、この中で安定した雇用並びに職員の育成の項目で、主に審査を行っているところでございます。こちらにつきましても、候補者の評価は3者の中で最も高い評価を得ているという結果になってございます。
先ほど冒頭で私のほうから御説明させていただいたんですけれども、採用計画に関しましては、当該法人につきましては11園の認可保育園、また、ほか認証保育所、そして学童の施設、こういったところも運営してございますので、採用活動を行っておることから、法人としても力を入れている部分だというふうに思っております。
また、研修のところでございますけれども、非常勤の職員を含む全職員が研修に参加いたしましてスキルアップを図れるような、そういった体制を構築しているということで評価をしているところでございます。
また、独自のプログラムですとか、外部研修を計画的に実施をしておりまして、それぞれ職層によって必要な研修プログラムを組んで、年間計画を策定しているところです。
また、法人のほうが、本部のほうが、積極的に現場の先生方がそれなりに参加できるようにバックアップしているということも確認とれているところでございますので、区としてはそういったあたりを評価したところでございます。
以上です。
◯さんのへあや委員
ありがとうございます。その採用活動としての実績が評価されているという点では安心なんですけれども、特にこの新しく今回指定管理者になったライフサポートさんのほうなんですけれども、先月メディアで報道されていた、東京都内で働く全保育施設の保育士さんの平均賃金という表がありまして、その中で低い順から100園載っていたんですけれども、ライフサポートさん、そのうち3園、都内で運営しているところが載ってしまっていて、3園とも平均賃金が280万円以下だったと。
今回、保育士さんの公定価格、お給料が保障されている公定価格というのが最大380万円で、それをかなり大幅に下回ってしまっているという現状がありまして、これ2016年度というふうに情報出てたので、今どうなっているかというのがちょっとわからないんですけれども、やはり区としては、指定管理者として今回初めてライフサポートさんにお願いをして、今後、園からの意見だったり保護者からの意見というのは聞く機会あると思うんですけれども、実際に働かれている保育士さんだったりとか、その処遇の面というところでも園としてはというか、区としてはしっかり保障してきちんと見ていかなければいけないのかなと思っております。
決して、今後このライフサポートさんが運営する保育園が低い賃金で設定されてしまっているとかというところは、ちょっとまだわからないところなので、これは仮定の話なんですけれども、今後はぜひ現場で働く方からの意見もちゃんと取り入れられるように、そこからまた助言、指導ができるようにということを進めていただきたいと思います。
以上、要望です。
<略>
◯さんのへあや委員
ちょっとかなり気が早いんですけれども、今後、江東区内に設置されるであろう児童相談所との、新しくできるこの子ども家庭支援センターとの兼ね合いだったりとか、連携していく予定だったり、職員のそこでちょっとした研修だったりというのを何か予定されているかどうかお聞きします。
◯こども家庭支援課長
今後、開設される予定である児童相談所との兼ね合いということでございますが、御承知のとおり、児童相談所につきましては、養育困難、あるいは虐待対応を中心とした施設でございます。また、子ども家庭支援センターにつきましては、そこまで行く前にお子様を抱える特に若い世代のお母様方がリフレッシュをされたり、あるいは同じ年代同士のお母様方の輪を広げるといいますか、そういった場所として中心的な役割を果たしていきます。
ただ、子ども家庭支援センターの中でも相談業務を行ってございますので、この中でいわゆる児童相談所、今で言えば区立の児童相談所ではございませんので、江東区の枝川にあります江東児相等々に御相談すべきような事案があれば、そういった枠組みの連絡会、連絡協議会を設けてございますので、こうしたものも通じて、あるいは個別に緊急を要するものについては、区を通して御連絡をさせていただくということで、それぞれの役割分担を今後構築してまいりたいと考えてございます。
◯さんのへあや委員
ありがとうございます。今、都内で新規で児童相談所を開設を決めたところの一部は、子ども家庭支援センターを併設していたりとか、別に建てたりとか、いろいろ考えはあると思いますので、今後、江東区が児童相談所の設置の実現化に向けて、ぜひこの子ども家庭支援センター、新設するこのセンターとの連携だったり情報のやりとりだったりというのを積極的に行った上で、ぜひ計画していただきたいと思います。
以上、要望で終わります。
<略>
◯さんのへあや委員
済みません、この5月に痛ましい事故が起きてから私もいろんな園から意見をいただいていたんですけれども、この155施設というのはやはり認可保育園で、公設施設、小規模も入っているとのことだったんですけれども、認可保育園、どちらかというとやはり園庭があったりとか、私は認証保育園のこの意見とかというのは区は全く把握をしていないのか、それとも直接都が意見を、その緊急対策のその点検を国に上げているのか。区内の認証保育園に関してはどういった調査を行われているのか、お聞きします。
◯保育計画課長
まず、先ほど御説明いたしました厚生労働省のほうの調査に関しましては、江東区内の認証保育所の報告を集約して、最終的に厚生労働者のほうに上げるのは、東京都のほうが窓口になっておりますので、この調査に関しては江東区のほうは経由していないと、そういう状況でございます。
ただ、事故が起きた直後、認証保育所も含めていろいろこちらのほうで注意喚起、それから安全点検をしてくださいということをお伝えはしていますので、その内容のほうはこちらのほうの手元にあります。保育計画課のほうで入っている検査のときに、もしちょっと指導すべきようなところがあれば、そういった内容も含めて指導していきたいというふうに考えてございます。
以上です。
◯さんのへあや委員
関与しているとのことで御回答いただいたんですけれども、やっぱり話をいろいろ聞いていると、認可保育園の意見というのはかなり区が把握していて、しっかりすぐ対策に移せるのかなと思うところはあるんですけれども、認証保育園を運営されている方からすると、具体的に道路のここが危ないとか、この区立のこの公園のここが危ないとかという意見を、都に一応形式上、上げるんですが、そこもやっぱり区としても把握していただきたいという意見がありまして、やっぱり都に上げている意見というのも、ぜひ江東区として聞いていただいて参考にしていただきたいと思います。
なぜなら、認証保育園のほうがやはり、先ほど申し上げたんですが、園庭がなかったりとか、実際に散歩によく出かけてたりとか、課外活動も多かったりするので、危険な箇所というのはよく御存じなのかなと思うので、ぜひ区としてもそこを把握していただきたいと思います。要望で終わります。
◯委員長
本件は一括継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯委員長
御異議がございませんので、本件は一括継続審査といたします。
<略>
◯さんのへあや委員
2点お伺いします。
1点目は、前回の実態調査を行ったときの回答率と、2点目が、それを踏まえて今回調査方法を何か工夫されたとか、具体的にこのような方法をとったということがあれば教えてください。
◯障害者施策課長
恐れ入ります、前回の回答率について、手元に今資料ございませんが、おおむね53%前後であったというふうに考えております。回答率としては、こういった統計調査の中で比較的よいものであったというふうに考えております。
また、工夫を、前回のアンケート等調査を踏まえて改善というところなんですが、調査内容につきましては連続性が必要なものもございますので、そこを踏まえたものでとはなりますが、今回調査をするに当たっていろいろ検討しておりましたところ、回答の選択肢によって次の追加の質問がちょっと統一されていないような箇所がございましたので、そういったところには統一性を持たせてより集計、分析が的確にできるようにということで、そういった工夫をしております。
以上でございます。
◯さんのへあや委員
済みません、私、個人的に障害福祉計画の制定に区民委員として前期携わらせていただいたんですけれども、ちょっと回答率伺ったときに50%って少ないなと思ったんですが、この回答の仕方とか内容に関して、連続性を持たせて工夫しているとのことだったんですけれども、御本人がより回答しやすいように、この郵送だったりヒアリング以外にも何か前回の反省を踏まえて、5割の方が返答なかったということになるので、少しでもふやすような、やり方として何か工夫されているところはないでしょうか。
◯障害者施策課長
回答率についての御意見なんですけれども、なかなか強制的に御回答いただけるような調査ではないので、なるべく皆さんが幅広くお答えいただけるような内容をというところを主眼に置いてお送りしているところでございます。また、あくまでも無作為の調査ということになりますので、なかなかその点でも回答率を大きく上げるというようなことは難しいのかなというふうには考えてございます。
また、先ほど酒井委員からの御質問にもありましたように、障害当事者御本人が答えられるのかと、答えられるとは限らない調査なので、なかなかこの調査自体、正確な実態調査というのに近づけていくというのが難しい中ではありますが、団体の中でのお話ですとか、自立支援協議会の中でもこの調査内容については、前回からどういうふうに改善したらいいかというところで御意見は頂戴しながら作成をしておるところです。
郵送方法等、障害者団体へのヒアリング、あと事業者への調査ですね。この3点の調査方法というところについては、ちょっと変える予定、変えられる、逆になかなかそれ以上の工夫の余地がないかなというところではございますが、回答内容について、なるべく皆さんがお答えでき、幅広く答えやすい内容にするというところの点から工夫を進めているところでございます。
以上でございます。
◯委員長
それでは、以上で本件を終了いたします。
<略>
◯さんのへあや委員
済みません、1点確認させていただきたいんですけれども、不登校児童だったり、このいじめの発生件数というのは、小学校、中学校それぞれで把握されていると思うんですが、自殺者数のところ、30歳未満と一くくりに調査されてしまっているのは、これ江東区としては別途30歳未満の方も具体的な年齢とかというのは公表する予定なのでしょうか。
◯保健予防課長
自殺の現況の表示については、こうした形、今示している形、計画で示している形、30歳未満の形で表記をしてまいります。
◯さんのへあや委員
公表はなさらないということでしょうか。表記をこの30歳未満のままにして、実際に把握をしていてもそれを表に出さないということですか。
◯保健予防課長
ここの資料に出しておりますこの検討、数の区切り方が、ちょうど警視庁分布、警視庁の区切りの分布でございまして、この形で公表しているところです。
◯さんのへあや委員
江東区として本当にこの30歳未満の自殺者数って大変深刻と捉えていて、このいじめの件数だったり不登校の数だったりというのも、これ上昇していることもあって、いじめと自殺との関係、因果関係とかというのも、これしっかり区として私ちゃんと出していくべきだと思うんですね。30歳未満で一くくりにしてしまうと、ちょっと実態がちゃんと見えているのかなというところがあるので、細かいところも出していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◯保健予防課長
あらわし方の御意見につきましては、協議会でもよく検討させていただきまして、表示できるところはきちんと表示してまいります。
◯委員長
以上で本件を終了いたします。
質問数:11
出典:江東区議会会議録