江東区内において、保育所等における感染者の拡大が後をたちません。
園内で感染者が認められた場合、保育所等の規模や状況に応じて濃厚接触者の特定、消毒作業等が随時保健所の判断によって行われています。
しかしながら、感染力の強いデルタ株の流行によりその特定作業等にこれまで以上の時間を用しており、子育て世帯にとってはライフラインでもある保育所等を一時的に休園しなければならない事態が相次いでいます。
2021年4月〜7月末時点において数日間の休園措置をとった区内保育所は54園にも上ります。
保護者の皆様においてはその都度お仕事を休み頂き家庭保育を実施して頂きましたが、お仕事が休めない場合においては実質救済措置のない状態でした。
医療従事者など仕事を休むことができない保護者の方から様々なお声を頂戴する中で、最もニーズに則した支援の答えが東京都が実施するベビーシッター利用支援事業の利用です。
事業のリンクをご覧頂くと分かるように都内23区中11区が支援事業の対象となっており、江東区は未だ利用自治体にはなっていません。
そこで、至急請願書を江東区長宛に提出して参りましたのでご報告させて頂きます。
請願書の提出は大塚副区長にご対応いただく事ができました。
昨年度「育児休業の延長に関する申し入れ」を行なった際も大塚副区長にご対応頂きましたが、
江東区における様々な子育てに関する課題を熟知されており、大変親身になって話を聞いて下さいました。
本件についても既に庁内で共有されており、対応について引き続きご検討頂けるとの事です。
メリット・デメリットを含め、請願書に関する内容を下記の通り簡潔にご説明させて頂きます。
<請願内容>
- 東京都が実施するベビーシッター利用補助(1時間150円の自己負担で民間のベビーシッターサービスが利用できるもの)を適用し江東区として実施して下さい
参考としているのは文京区の「新型コロナウイルス感染拡大に伴う保育所等の臨時休園等への対応に係るベビーシッター利用支援事業」です
<メリット>
- 休園中でも様々な理由からやむを得ず出勤しなければならない保護者の負担を軽減する事ができる
- 江東区としても支出負担が少ない(本事業の予算は東京都が10/10負担)
<デメリット>
- 本事業に対する東京都の予算がいつまで継続するか分からない(突然自治体負担になる可能性も有り)
- 問題が発生した事業者に対し東京都は認定の取り消しを行わず、引き続きベビーシッター事業者の選択肢として入っている
このキッズラインに関する問題については自由を守る会代表上田令子と共に引き続き追って参ります。
詳しくはこちら「子どもへの性被害根絶を目指して。「キッズライン」の今」
以上です。
私事で恐縮ですが、お陰様で安定期も過ぎ、第二子は今年10月に出産予定です。
第一子が過去に3年連続で保育園に落ちた1人の働く母親として、仕事との両立は保育園なくしては成り立たないことを痛感しています。
ましてや、仕事を休むと収入に影響する等、お困りの子育て世帯の深刻さは如何許りでしょうか。
決して他人事ではなく、子育て当事者として引き続き江東区へ対応を求めて参ります。
さんのへ あや